F1ラスベガスGPは異例の土曜22時スタート「最高の形でショーを提供するため、柔軟に判断した」とCEO

 F1のCEOステファノ・ドメニカリは、2023年に新たにF1カレンダーに加わるラスベガスGPについて、決勝は土曜夜22時にスタートすると明かし、それが現地の観客とヨーロッパのファンにとってベストな時間帯だったと説明した。

 3月31日、F1は2023年にアメリカでの3つ目のグランプリとして、ラスベガスGPを開催することを発表した。ラスベガスでは1981年と1982年にF1が開催されたが、今回はダウンタウン中心部の6.12km、14ターンのストリートサーキットが使用される。

メルセデスF1、サウジアラビアGPではセットアップ改善作業に失敗。予選ではリヤグリップ不足がハミルトンに影響

 メルセデスは、F1第2戦サウジアラビアGPの予選でルイス・ハミルトンが早々に敗退したのは、W13のセットアップが“少し行き過ぎていた”ためだと弁明した。

 ハミルトンはジェッダにおいて、この5年間でも最悪の予選に苦しんだ。7度のF1世界チャンピオンである彼が予選Q1で敗退したのだ。ハミルトンはメルセデスチームに謝罪したが、トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、チームがマシンセットアップの限界を押し上げる試みに失敗したことが原因だと認めた。

レッドブル再昇格が叶わなければ、ガスリーは2023年以降にチームを離れる可能性があるとヘルムート・マルコが認める

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、レッドブルがピエール・ガスリーにマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてのシートをオファーしなければ、2023年以降に彼を失うことになるだろうと述べている。

 レッドブルファミリーの長年のメンバーであるガスリーは、2017年末にトロロッソでF1キャリアをスタートし、2019年にはレッドブル・レーシングに昇格した。しかしガスリーはフェルスタッペンと同じレベルのパフォーマンスを発揮するのに苦戦したことから、チームはF1の夏季休暇中に彼をトロロッソのアレクサンダー・アルボンと入れ替えた。

ラッセル、ジェッダではレッドブルとフェラーリに対して1周あたり1秒の遅れがあったと語る。ダウンフォース不足も指摘

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1第2戦サウジアラビアGPでの自身の結果を元にすると、現在メルセデスはライバルのレッドブルとフェラーリに1周あたり1秒遅れをとっていると考えている。

 メルセデスは、2022年型マシン『W13』のペースを落とすことに繋がるポーパシングの頻発とダウンフォース不足の問題に今も悩まされている。マシンに内在する問題の生でチームは劣勢にあり、相対的なパフォーマンスの点でレッドブルとフェラーリからかなり離されている。

フェラーリ&サインツ「レースディレクターの判断の遅れが不公平を生んだ」ペレスとの順位入れ替えのタイミングを問題視

 フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットとカルロス・サインツは、F1第2戦サウジアラビアGP決勝中、セーフティカー導入時にレースディレクターの判断が遅れたことで、より上位を狙うチャンスを失ったとして、大きな不満を抱いている。

 セーフティカー出動中、ピットアウトしてきたサインツがわずかにレッドブルのセルジオ・ペレスより前でコースに戻ったが、ペレスはサインツを追い越し、前の位置を維持した。ペレスがサインツにポジションを戻したのは、セーフティカー後のリスタートの時だった。そのため、サインツはリスタート時に、前にいたマックス・フェルスタッペンにチャレンジするチャンスを得られなかった。

「レッドブルRB18はプリマドンナのよう」とマルコ。フェラーリより扱いが難しいと評す

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、RB18を「プリマドンナ」と呼び、扱いが難しいもののポテンシャルは非常に高いとの考えを示した。

 2022年F1開幕戦ではレッドブルのマックス・フェルスタッペンがフェラーリのシャルル・ルクレールを追う展開のなか、フェルスタッペンはトラブルでリタイア、フェラーリが1-2で大量にポイントを稼いだ。第2戦ではルクレールと激しく首位を争ったフェルスタッペンが勝利を収めた。

ノリスとマクラーレンの長期契約に驚く元F1王者バトン。シーズンの好スタートを切れずも「チームビルディングが重要」

 元F1チャンピオンのジェンソン・バトンは、マクラーレンとの長期契約を結んだランド・ノリスの考えに疑問を投げかけている。

 2019年にマクラーレンからF1にデビューしたノリスは、チームとの契約を2025年末まで延長した。理論上は、チームの短期的および長期的な見通しを考慮すれば、この契約について22歳のノリスが賢明な選択をしたと見える。

アストンマーティンF1、第3戦オーストラリアGPからのセバスチャン・ベッテル復帰を発表

 3月31日、F1に参戦するアストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チームは、新型コロナウイルス感染によって開幕2戦を欠場したセバスチャン・ベッテルが、第3戦オーストラリアGPから復帰することをチームの公式SNS(@AstonMartinF1)で発表した。

レッドブルF1代表、DRS検出ラインの変更を検討すべきと示唆。ジェッダでのような駆け引きは「絶対に避けたい」

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、F1第2戦サウジアラビアGPで見られたような“駆け引き”を防ぐために、F1はDRSの検出ラインを変更すべきだと提案している。

 サウジアラビアGPの勝者マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、ジェッダでのレース終盤にスリリングなバトルを繰り広げた。アドバンテージを得るために両ドライバーはDRSを戦略的に何度か活用したが、最後にはフェルスタッペンに軍配が上がった。

大破したシューマッハー車のコストは約1億2000万円に及ぶ可能性も。PUとシャシーは影響を免れたことが明らかに

 ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表によると、F1第2戦サウジアラビアGPの予選におけるミック・シューマッハーのクラッシュによって、チームに100万ドル(約1億2000万円)もの費用がかかる可能性があるという。

 シューマッハーはジェッダでの予選Q2の終盤にターン10でワイドになって縁石に乗り上げ、ほぼフルスピードでバリヤにマシン側面から衝突した。シューマッハーは体をひどく打ったが、比較的無傷でマシンから脱出した。