元F1チャンピオンのジェンソン・バトンは、マクラーレンとの長期契約を結んだランド・ノリスの考えに疑問を投げかけている。
2019年にマクラーレンからF1にデビューしたノリスは、チームとの契約を2025年末まで延長した。理論上は、チームの短期的および長期的な見通しを考慮すれば、この契約について22歳のノリスが賢明な選択をしたと見える。
しかしマクラーレンの2022年シーズンスタートはうまくいっておらず、バトンはノリスが今後3シーズンにわたって束縛される契約を結んだメリットについて疑問に思っている。
「ランドについては、キャリアの始めにあれほど長期の契約を結んだことに驚いた」とバトンは『Sky Sports F1』に語った。
「誰もがチームプレイヤーになりたいものだが、チームが3年の間に序列のどこにつけるかは分からない。それに大きな影響がある。5年後には彼は『まあ、大丈夫』というようになるだろうけれどね」
「でも彼ができることは、チームに何が問題なのかを伝えて、解決しようとすることだけだ」
マクラーレンをF1の上位チームと評価するのは時期尚早とする向きもあるかもしれないが、マクラーレンはフィールドの先頭集団のライバルたちとの差を埋めるために、確かに全力を尽くしている。
なおバトンは、マクラーレンがMCL36の開発推進を通して事態を好転させる能力とリソースを持ち合わせていることは確かだと認めた。
「彼らは素晴らしいチームだ」と2009年のF1世界チャンピオンであるバトンは語った。
「何度もチャンピオンシップを制しているし、非常にスキルの高い多くの人たちを新たに雇い入れている」
「チームビルディングが重要だ。チームが一丸となって、できる限りマシン開発を行うことがね」