2022年シーズンのWRC世界ラリー選手権開幕戦、ラリー・モンテカルロで優勝したフォード・プーマ・ラリー1(Mスポーツ・フォードWRT)は、WRCで総合優勝した最初のSUVとして歴史に名を記した。
これまで、SUVはWRCマシンのベース車には向いていないとされてきた。SUVらしい堂々たる見た目をアピールするための分厚いボディと大きなキャビンが、空力と重心の両面でどうしても不利になりやすいからだ。実際、過去を振り返ってみてもWRCで成功したSUVはない。
2022年シーズンのWRC世界ラリー選手権開幕戦、ラリー・モンテカルロで優勝したフォード・プーマ・ラリー1(Mスポーツ・フォードWRT)は、WRCで総合優勝した最初のSUVとして歴史に名を記した。
これまで、SUVはWRCマシンのベース車には向いていないとされてきた。SUVらしい堂々たる見た目をアピールするための分厚いボディと大きなキャビンが、空力と重心の両面でどうしても不利になりやすいからだ。実際、過去を振り返ってみてもWRCで成功したSUVはない。
開幕よりポルトガルでのダブルヘッダー戦となった2022年ERCヨーロッパ・ラリー選手権第2戦『アゾレス・ラリー』が3月26~27日にサンミゲル島を中心に開催され、地元の盟主リカルド・モーラ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)を今季導入の最終パワーステージで撃破した、スペイン期待のエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が大逆転勝利。劇的なかたちで自身とMRFタイヤにとってのシリーズ初優勝を決めている。
開幕に引き続き、週末の雨予報で天候に翻弄されることが予測されたアゾレス諸島は、まだドライ路面のグラベル路で金曜から4.37kmのクオリファイステージを実施。ここで若手ドライバー対象のERCミシュラン・タレント・ファクトリー登録メンバーでもあるハビエル・パルド(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が最速タイムをマークし、土曜からの出走順では「路面の掃除役」を嫌い、15番手スタートを選択した。
4月21~24日に開催されるWRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアは、モンテカルロのような氷結路を含まない完全なアスファルト路面で行われる今季最初のターマック(舗装路)ラリーだ。マニュファクチャラータイトル奪還を目指すヒュンダイ・シェル・モビスWRTは、同地でのラリーがヒュンダイi20 Nラリー1にとって重要なテストになると考えている。
ヒュンダイ・モータースポーツのラリーチームは、1月のフレンチアルプスに間に合うように3台のまったく新しいハイブリッド・ワークスカーを用意したばかりだったことと、開幕戦に先立って行われたターマックテストでティエリー・ヌービルが大きなクラッシュを喫したことを認めている。
3月30日、東京都千代田区永田町の衆議院第二議員会館にて自由民主党モータースポーツ振興議員連盟総会が開催された。同連盟の加盟議員に加え、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの板東正明代表、全日本スーパーフォーミュラ選手権をプロモートするJRP日本レースプロモーションの上野禎久代表。そしてラリージャパン実行委員会の鈴木賢志会長など、国内モータースポーツ関係団体の代表や関係省庁の担当者が出席。各オーガナイザーからの2022年シーズンの開催概要の説明や、同連盟が進めている『モータースポーツ推進基本法案』についての進捗報告が行われた。
ドリフト界のカリスマ的存在として知られている、ラリードライバーのケン・ブロックが、今季参戦するARAアメリカン・ラリー・アソシエーションの第2戦100エーカー・ウッド・ラリーの最終日に、野生のシカと激突するアクシデントに見舞われた。
3月18日に、自身が率いるフーニガン・レーシング・ディビジョンから、妻ルーシー、愛娘のリアとともに3台体制でARAに参戦することをアナウンスしたケン・ブロック。彼は同日に開幕した今季第2戦に2019年型ヒュンダイi20クーペWRCでエントリーすると、初日のデイ1をトップで終えてみせる。
2021年シーズンからTOYOTA GAZOO Racing WRTを率いているヤリ-マティ・ラトバラ代表は、2022年WRC世界ラリー選手権のタイトル争いがクライマックスを迎えるシーズン終了時にきわめて重要でない限り、チームオーダーを発令することはないと述べた。
フィンランドのユバスキュラに拠点を置くチームは、ラリーウイーク中にドライバーのポジションを入れ替えることに否定的なことで知られているが、昨季の王者であるセバスチャン・オジエと、今季トヨタに復帰したエサペッカ・ラッピがシェアする3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1については疑問が呈された。
Mスポーツ・フォードWRTからWRC世界ラリー選手権の最高峰クラスに参戦しているアドリアン・フルモーは、開幕2戦をともにリタイアで終える厳しいシーズンのスタートを切ったが、4月21~24日に開催される第3戦クロアチアを前に自信を取り戻しつつある。
Mスポーツ・フォード期待の若手フランス人ドライバーは、開幕戦モンテカルロで大クラッシュを喫してリタイア。第2戦スウェーデンでは、フォード・プーマ・ラリー1にエンジントラブルが発生したため、こちらもリタイアとなった。
元9連覇王者セバスチャン・ローブが優勝した、WRC世界ラリー選手権の2022年開幕戦から約2カ月が経った。この間にシリーズでは第2戦スウェーデンが行われ、今季ふたりめのウイナーが誕生している。そんな開幕2戦を振り返る不定期番組がNHK BS1で3月27日に放送される。
今年も伝統のラリー・モンテカルロで開幕したWRCは、新しい車両規則“ラリー1”レギュレーションの導入により、最高峰クラスを戦う車両がすべてプラグイン・ハイブリッド車となった。
2月24~27日に開催されたWRC世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデンでは、カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝。21歳にしてキャリア3勝目を飾った。彼の父親、ハリ・ロバンペラは優勝経験を持つ元WRCドライバーだが、他にもWRCウイナーの息子はいる。元世界王者ペター・ソルベルグの息子、オリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 Nラリー1)だ。
オリバーは昨年ヒュンダイ入りし、育成ドライバーとしてWRCトップカテゴリーへの参戦を開始。最終戦モンツァでは総合5位に入り、それが現在までのベストリザルトだ。2022年がワークスドライバーとして迎える最初のシーズンながら、すでに上位を争うスピードを備えており、ロバンペラと並び将来の“世界王者候補”と期待されている。
横浜ゴムは、8月6~12日に開催されるAXCRアジアクロスカントリーラリー2022に参戦するチーム三菱ラリーアートに、マッドテレーンタイヤ『GEOLANDAR M/T G003(ジオランダーM/T G003)』を供給すると発表した。
アジアクロスカントリーラリーは、1996年にスタートしたFIA国際自動車連盟公認のクロスカントリーラリー。近年はタイを出発点として“アセアン地域”と呼ばれる東南アジア各国の山岳部やジャングル、海岸、プランテーション、サーキットなどを舞台に戦いが繰り広げられてきた。