珍事件、コルベットから飛んだナットがライバル車のラジエーターを直撃/IMSA第3戦

 4月9日に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦ロングビーチの決勝レース中に珍しい事件が起きた。それはスタートから40分を迎える直前にピットレーンで発生。ピットインした3号車シボレー・コルベットC8.R GTD(コルベット・レーシング)の右フロントタイヤからナットが宙を舞い、さながら弾丸のように同じくピット作業中だった9号車ポルシェ911 GT3 Rを襲ったのだ。

 ポルシェのボンネットカバーに“着弾”したナットはパフ・モータースポーツ9号車のラジエーター穴を開けた。この影響でこのレースで3号車コルベットと優勝を争っていた9号車ポルシェは戦線離脱。また、コルベットにも「機器の制御を失った」として、レースコントロールからドライブスルーペナルティが課されている。

BMWと前戦優勝のコルベットは出力抑制。第3戦ロングビーチのBoPに変更あり/IMSA

 4月8~10日にアメリカ、カリフォルニア州のロングビーチ市街地コースで開催される、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦を前に各クラスのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)が発表された。

 この中で、先月行われた第2戦セブリング12時間でGTDプロクラス初優勝を飾ったシボレー・コルベットC8.R GTDと、今季デビューしたBMW M4 GT3の2車種は抑制調整の対象となり、エンジン出力の削減などを受けることになっている。

DTM、公式テストに先立ち2022年暫定エントリーリストを発表。6メーカー計29台が参戦へ

 4月4日、DTMドイツ・ツーリンカー選手権を運営するITR GmbHは、4月5~6日にドイツ、ホッケンハイムでオフィシャルテストが行われるのに先立ち、29台のGT3カーが参戦する2022年シーズンの暫定エントリーリストを発表した。

 WRC世界ラリー選手権で9連覇を果たしたレジェンド、セバスチャン・ローブの開幕戦参戦が決まったことによって完成した今季の暫定エントリーリストには、メルセデスAMG、アウディ、BMWのドイツ車メーカーとランボルギーニ、フェラーリ、そしてDTM初参戦となるポルシェを加えた計6つのブランドを確認することができる。

超レアなポルシェ911 ワンオフポルシェはポルシェクラブ オブ アメリカのために996ルックで生まれ変わった!

ポルシェクラブ オブ アメリカのためのユニークなポルシェ911。2年半の歳月をかけて、個性豊かなポルシェ911クラシック クラブ クーペが完成した。それが996であることは、偶然ではない。すべての情報! ハイライト: • […]

バレンティーノ・ロッシ、GTWCヨーロッパ初陣は17位。ピットストップに失敗も「そこから学べる」

 スポーツカーレースの“強豪”であるチームWRTから、2022年のファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパにフル参戦するバレンティーノ・ロッシ。MotoGPのレジェンドにとって、シリーズデビュー戦となった今季開幕戦が4月1~3日、イタリアのイモラ・サーキットで行われ、ゼッケン『46』をつけたアウディR8 LMS Evo IIは総合17位でチェッカーを受けた。

 MotoGPロードレース世界選手権で通算9回のチャンピオンを獲得した“レジェンドライダー”が引退後の本格的な四輪レース転向後、初めてGTワールドチャレンジの公式戦に臨んだ。その姿を一目見ようとイモラ・サーキットには多くの観客が訪れ、コースサイドにはお馴染みの『46』という数字が入ったフラッグも見られた。

イモラでGTWCヨーロッパ開幕。前年王者チームWRTが優勝、初参戦のロッシはまさかのピット通過

 4月1~3日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの2022年シーズン開幕戦がイタリア、イモラ・サーキットで開催され、前年の総合王者であるチームWRTの32号車アウディR8 LMS Evo II(ドリス・ファントール/シャルル・ウィーツ/ケルビン・ファン・デル・リンデ組)が、3日に行われたエンデュランスカップ第1戦の決勝3時間レースを制した。

 今季開幕戦でポール・トゥ・ウィンを飾り、新しいアウディのGT3モデルにシリーズ初勝利をもたらしたチームWRT。彼らは決勝日に行われた予選でポールポジションを獲得し、同じくアウディ陣営のサンテロック・ジュニア・チーム(25号車アウディR8 LMS Evo II)とともにフロントロウにチャンピオンカーである32号車アウディを並べた。

レッドブルAFコルセ、キャシディとフラガの起用を発表。ティームは親子2代でのDTM参戦を実現へ

 2021年シーズンに続き、今季もDTMドイツ・ツーリングカー選手権に参戦するAFコルセは、レッドブルとの共同プログラムに参加する新しいドライバーラインアップを発表。ニック・キャシディとフェリペ・フラガを2022年シーズンのドライバーペアに指名した。

 フラガは今季、レッドブルカラーの74号車フェラーリ488 GT3 Evoをドライブし、シリーズデビューを果たす。一方のキャシディは昨年同チームのリザーブドライバーを務め、1ラウンドに出場。2022年はレギュラードライバーとしてアルファタウリ・リバリーの37号車フェラーリ488 GT3 Evoのステアリングを握ることになった。

フェラーリ新型GT『296 GT3』、2023年のGTDに登場か。チェティラーがフル参戦を計画

 チェティラー・レーシングは、フェラーリが開発中の新型GT3カー『フェラーリ296 GT3』で2023年シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にフル参戦することを計画している。

 チームオーナー兼ドライバーのロベルト・ラコルテは、3月19日に行われたセブリング12時間レースでクラス優勝を果たした直後にSportscar365の取材に応じ、彼のチームが2023年に北米でのプログラムを増やすために動いていることを明かした。

女性ドライバー3名で3シリーズ計17戦を戦うアイアン・デイムス。重要なのは“結束力”

 ラヘル・フレイ、ミシェル・ガッティン、サラ・ボビー、今年3つのシリーズで都合17のレースに出場する彼女たちは、この挑戦に向けてアイアン・デイムズのドライバーラインナップの“結束”を維持することが重要だと考えている。

 モータースポーツの世界で女性の活躍を促進するためにアイアン・リンクスがイニシアチブをとるアイアン・デイムスは、2022年にWEC世界耐久選手権をはじめ、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップに同じクルーを擁して参戦する。