フェラーリF1「マシン開発の準備は以前に比べはるかに整っている」風洞やプロセス、シミュレーションを改善

 フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、今シーズンのF1で必然的に展開される開発競争について、フェラーリは過去に比べて“はるかに準備が整っている”と述べている。

 フェラーリとレッドブルは、開幕から優勝を争い2022年シーズンをスタートした。2チームはバーレーンGPとサウジアラビアGPを支配し、それぞれシャルル・ルクレールとマックス・フェルスタッペンが勝利を飾った。

F1技術解説:第2戦(1)ローダウンフォース仕様でフェラーリに勝利したレッドブル

 2022年F1第2戦サウジアラビアGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。第1回では、激しく優勝を争ったレッドブルとフェラーリの空力設定の違いについて考察する。

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 F1サウジアラビアGPで、マックス・フェルスタッペンは、シャルル・ルクレールとの一騎打ちを制した。しかしレースフィニッシュの差は0.549秒、セルジオ・ペレスが初ポールを獲得した予選も2番手ルクレールとはわずか0.025秒差と、レッドブルとフェラーリは超接近戦を繰り広げた。

サウジアラビアGP出場拒否は不可能だったドライバーたち。F1ボス、開催地の基準見直しは約束

 3月25日、F1サウジアラビアGPのFP1セッション中に、ジェッダ・サーキットからわずか9kmしか離れていないアラムコの石油精製プラントがミサイル攻撃を受けた。これに懸念を感じ、F1ドライバー全20人がその日の夜に4時間にわたりミーティングを行ったが、結局は同地にとどまり、レースに出場することを受け入れた。しかし彼らは、F1ボスから、開催地の基準を再検討するという約束を取り付けたという。

F1のCEO、人気ドキュメンタリー番組の過剰演出を問題視。ドライバー&制作陣と議論へ

 NetflixのF1ドキュメンタリー番組『Drive to Survive(邦題:栄光のグランプリ)』が偽のドラマを作り出しているとして、一部のドライバーが不満の声を上げている。F1はこれに対処するため、Netflixと話し合いを持つ予定だという。

 高い人気を誇るこのシリーズは、グラプリシリーズの舞台裏を描き、F1のスリルと興奮に迫るもので、アメリカにおけるF1の知名度を上げ、新しいファンの獲得に寄与している。

F1サウジアラビアGPでのアロンソとオコンによるアルピーヌ内バトルを海外メディアが厳しく批判

 2022年F1第2戦サウジアラビアGPの序盤、アルピーヌの2台は熾烈なチームメイトバトルを繰り広げた。このバトルに対してドライバーたちが好意的なコメントを残した一方で、海外メディアからは批判の声も巻き上がっている。

 アルピーヌのエステバン・オコンとフェルナンド・アロンソが繰り広げた激しいバトルは、サウジアラビアGP序盤のハイライトとなった。2台は5周目のストレートであわやウォールに激突という接近戦を演じると、その後も順位を入れ替えながらの争いを展開。結局このバトルは、チームからオコンに対して「ポジションを維持するように」と無線が飛ぶまで、約10周に渡って続けられた。

マクラーレンF1の2022年型マシンは「単純にダウンフォースが足りない」とノリス。解決には時間が必要

 マクラーレンF1のランド・ノリスがイギリス『Sky Sports』の番組に出演し、マクラーレンの2022年型マシン『MCL36』が抱える問題について説明した。ノリスは、MCL36にはダウンフォースが足りず、改善には時間がかかりそうだとの見方を示している。

 マクラーレンの不振は2022年の開幕戦バーレーンGPにおけるサプライズのひとつとなった。プレシーズンテストでは好調を維持していたマクラーレンだったが、予選でダニエル・リカルドがQ1敗退を喫し、ノリスも続くQ2で姿を消すと、決勝ではまさかのノーポイントで第1戦を終えた。

【動画】「何もかもが別次元」ガスリーと角田裕毅が語る『F1と市販車のドライビングの違い』

 ピエール・ガスリーと角田裕毅が、毎回F1ドライバーの目線でひとつのテーマを解説するアルファタウリの動画『ビハインド・ザ・バイザー』シリーズ。今回のテーマは『F1と市販車のドライビングの違い』だ。

「F1とスーパーカーを比べても、卓球とテニス以上の違いはあると思う」とガスリーは語るが、一体何が違うというのだろうか。

【動画】2022年F1第1戦バーレーンGPのレッドブルに密着。フェルスタッペンはタイトル獲得後の心境変化を語る

 新F1チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペンとともに2022年シーズンのF1に臨むレッドブル。彼らがその初戦をどう戦ったのか、チームのカメラはバーレーンでのテストから開幕戦までを追っていた。

【全ドライバー独自採点/F1第2戦】ペレスがレッドブル移籍後ベストの走り。クラッシュとペース不足が心配なミック

 長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。

 2022年F1第2戦サウジアラビアGPでは、セルジオ・ペレス(レッドブル)がキャリア初のポールポジションからレースをリードしながら、セーフティカー出動のタイミングが不利に働き、表彰台すらも逃がす不運な展開に。結果的に、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが勝利を収めた。予選では、ミック・シューマッハー(ハース)による大アクシデントが発生。幸いシューマッハーにけがはなかった。サウジアラビアでのそれぞれのドライバーたちの戦いぶりを、バスコンセロス氏が振り返る。

【動画】2022年F1で各チームが頭を悩ませる『ポーパシング』をSky Sportsが解説

 2022年シーズンのF1で流行語となりつつある『ポーパシング』。各チームが頭を悩ませるこの不思議な現象がなぜ生じるのか、イギリス『Sky Sports』の名物レポーター、テッド・クラヴィッツが動画で解説している。

 2022年のF1で、直線区間でマシンが上下に激しく跳ねる姿を見たことがある人は多いはずだ。『ポーパシング』または『バウンシング』と呼ばれるこの現象は、小型のイルカ(=ポーパス)のようにマシンが跳ねる(=バウンス)ことからそれぞれの呼び名がついた。