【角田裕毅F1第3戦密着】スタートで順位アップもペースが伸びず。懸念した中高速コーナーでのダウンフォース不足も一因か

 レース前の国歌斉唱のセレモニーに参加するため、全ドライバーがスターティンググリッドに続々と集まってきた。前列左からふたり目にポジションを定められた角田裕毅(アルファタウリ)の後ろには、チームメートのピエール・ガスリーと、昨年の後半戦で臨時コーチ役を務め、今年ウイリアムズからレースドライバーに復帰したアレクサンダー・アルボンがいた。

 角田が少し緊張気味だったのを察したのか、右後ろにいたガスリーが角田の肩を揉み始めた。それを見ていた左後ろにいたアルボンがなにやら声をかけると、角田は振り向いて笑った。

ガスリー「すごく不運なレースだったが、なんとか9位まで上がれた」アルファタウリ/F1第3戦決勝

 2022年F1オーストラリアGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは9位だった。

■ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=9位
11番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 2ポイント獲得という結果は悪くないよね! ものすごくついてないレースだった。スタートで2台抜いたのに、ピットインした直後にセーフティカーが出て、14番手に落ちてしまったんだ。すごく腹が立ったけれど、ちゃんと集中し続けて、なんとか9位まで上がって来ることができた。

ペレス2位で今季初表彰台「ペースが足りず、フェラーリではなくメルセデスと戦うことに」レッドブル/F1第3戦

 2022年F1オーストラリアGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは2位表彰台を獲得した。

 スタートでルイス・ハミルトン(メルセデス)に抜かれ、4番手を走るが、10周目にポジションを取り戻した。セーフティカーのタイミングが悪く、ピットストップ後に5番手を走行、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)をパスし、マックス・フェルスタッペンのリタイアで2位に繰り上がり、今季初めて表彰台に上った。

角田裕毅15位「パフォーマンス不足で予想以上に苦戦。こうなった理由を探る必要がある」F1第3戦決勝

 2022年F1オーストラリアGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は15位だった。

 テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、「裕毅はどちらのタイヤコンパウンドでもペースに苦しみ、厳しい一日を過ごした」と振り返った。
「金曜と土曜のセッションでは彼はマシンに比較的満足していたので、今日苦しんだ要因を理解する必要がある」

フェルスタッペン、3戦中2回目のリタイア「タイトルを争う上で起きてはならないこと」燃料関連の問題発生か/F1第3戦

 2022年F1オーストラリアGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはトラブルにより58周のレースの38周でリタイアした。

 決勝スタート前のグリッド上で、フェルスタッペンのマシンに問題が発生し、それをメカニックたちが修理していた。

 無事にスタートを切ることができたフェルスタッペンは、トップを走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)に戦いを挑む速さはなく、2番手を走行。しかしレース半ばにチームの指示により、ターン2のコース脇にマシンを停めた。マシンからは白煙が上がっていた。

F1第3戦金曜会見:「アルバートパークの特徴を活かしつつ、抜きやすくしたかった」リカルド、コース改修に関与したと明かす

 3年ぶりの開催にこぎつけたオーストラリアGP。舞台となるアルバートパーク・サーキットは、コースレイアウトが大きく変更されたことが話題となった。実はこのコース変更に自身が深く関わっていたことを、ダニエル・リカルド(マクラーレン)が初めて公の場で明らかにした。

Q:コース変更に、あなたが少し関わっているというのは本当ですか?
リカルド:そう。実は2019年の時点ですでに、僕を含めたドライバーの何人かで、どうすれば決勝レースのアルバートパークがもう少し僕たちドライバーに親しみやすいものになるか、議論していた。もともとすごく楽しいサーキットだったけど、オーバーテイクは決して多くなかったからね。あくまでこのサーキットの特徴を活かしながらだけど、もっと抜きやすいコースにするにはどうしたらいいか、話し合ったんだ。日曜日に実際にどうなるか、今年のマシンはより接近できるから、いいレースができると期待しているよ。

F1第3戦オーストラリアGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

2022年F1第3戦オーストラリアGPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だ。

F1第3戦オーストラリアGP予選トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第3戦オーストラリアGPの予選が行われ、6〜10番手のドライバーが土曜日を振り返った。6〜10番手のドライバーはジョージ・ラッセル(メルセデス)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だ。

レッドブル&HRC密着:バランス問題は解決せず。大幅に改修されたコースでセットアップを読み間違え、タイヤの温め方に影響

 F1第3戦オーストラリアGP予選後、ポールポジションを逃して2番手に終わったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、珍しくマシンのセットアップに注文をつけた。

「この週末は、今のところずっとひどい状態だった。マシンバランスが悪く、常に何かを追いかけていて、ロングランを除けば1周も快適に走ることができなかった。それは予選でも同じで、一発アタックでは自信を持ってアタックすることがなかなかできなかった」

レッドブル代表「ふたりにとって理想的な予選ではなかった。決勝でフェラーリを倒したい」/F1第3戦

 2022年F1オーストラリアGPの土曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2番手、セルジオ・ペレスは3番手だった。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー
 ドライバーふたりが素晴らしいパフォーマンスを発揮し、一時はどちらかがポールを獲得できるのではないかと思った。しかしシャルル(・ルクレール)が見事なラップを走り、我々はそのタイムには届かなかった。明日、彼らと戦い、倒すことを目指す。