追加TOCA枠貸与のBTCは3台体制を維持。マクラーレン・カスタマー部門責任者が総監督に/BTCC

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦するBTCレーシングは、昨年末に追加のTOCA BTCCライセンス(参戦枠)を授与されたにもかかわらず、2022年シーズンも引き続き3台体制でのエントリーを維持すると表明。新たにMスポーツが製造を担うTOCA共通エンジンを搭載するFK8型ホンダ・シビック・タイプRのシートには、エースのジョシュ・クックと、フル参戦2年目を迎える女性ドライバー、ジェイド・エドワーズの残留もアナウンスされている。

 名門チーム・ダイナミクスと並ぶホンダ系チームのこの動きは、今季より新たなチームマネージャー契約に署名したダニー・バクストンによって確認された。自身もBTCCに参戦した元ツーリングカードライバーであり、その後、トム・フェリアーと共同でスクーデリア・ヴィットリア・チームを設立したバクストンは、2010年よりマクラーレンに入社。現在は同社のカスタマー・レーシング部門責任者を務めている。

第50回ニュルブルクリンク24時間はBMW Mブランドの50周年を記念し数々のイベントを開催

 2022年も5月26日~29日に開催が予定されている第50回ADACトタルエナジーズ24時間レース(ニュルブルクリンク24時間)。すでにタイムスケジュールが発表されているが、2022年はスーパーGTでもBMW Team Studieが全面に押し出しているとおり、BMW Mブランドの50周年とあり、記念のイベントが数多く開催される。

初の全車共通ハイブリッド搭載テストを完了。FR勢もノントラブルで3000km以上を走破/BTCC

 2022年から共通ハイブリッド機構を導入する世界初のツーリングカー・シリーズに変貌を遂げるBTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、シーズンに先立ち3月29日にドニントンパークで公式プレシーズンテストの最初のプログラムを実施。参加した全23台がコスワース・エレクトロニクス社製のTOCAハイブリッドシステムを組み込み、2000マイル(約3000km)以上のマイレージを走破した。名門ウエスト・サリー・レーシング(WSR)の4冠王者、コリン・ターキントン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)がトップタイムを記録している。

 4月6日のクロフト、そして4月13日にスラクストンで予定される公式テスト“メディアデイ”に先立ち、1.98マイル(約3.2km)のドニントンには2022年の年間エントリー29台のうち、参戦全チームから計23台の車両が集結した。

フォーミュラE、2023年シーズン9投入予定の『Gen3』参戦メーカーを発表。ニッサンの名前も

 ABB FIAフォーミュラE世界選手権は3月31日、2023年“シーズン9”から投入される予定の新型マシン『Gen3』でシリーズを戦う自動車メーカー7社をFIA国際自動車連盟に登録したことを発表した。

 シーズン9からフォーミュラEに投入される予定のGen3は、レース内で使用されるエネルギーの少なくとも40%が回生ブレーキによって生み出され、新しいフロントパワートレインによってリヤの350kWに250kWの回生が加わり、現行マシンであるGen2の回生能力を2倍以上上回る合計600kWの発電量を実現し、フォーミュラEは“世界で最も効率の良いレーシングカー”と呼んでいる。

2台体制で挑むBRCレーシング、ロシアのルクオイルが“消えた”2022年仕様車を公開/WTCR

 WTCR世界ツーリングカー・カップにヒュンダイ・モータースポーツのトップカスタマーとして参戦するBRCレーシングは、引き続きエースを務める2019年王者ノルベルト・ミケリスと、新加入ミケル・アズコナがドライブする2022年仕様のヒュンダイ・エラントラN TCRを披露。2台の車両は伝統的なレッド、ネイビー、そしてパフォーマンスブルーのスキームをまとうものの、主要パートナーとして名を連ねたロシアの石油企業LUKOIL(ルクオイル)のブランドロゴは消滅することとなった。

 今季を前にエングストラー・モータースポーツがホンダ陣営へのスイッチを表明したことを受け、改めて2台体制に縮小してのWTCR参戦となったヒュンダイ陣営だが、その前線部隊たるBRCレーシングは、本拠地至近となるイタリアはピエモンテ州ケラスコに位置する中世の宮殿を活用したサルマトリス・パレスのホールにて、特別なライブイベントを実施。ここで2022年仕様ヒュンダイ・エラントラN TCRを初公開した。

Wシリーズ参戦の野田樹潤、所属チームも決定。「Wシリーズ参戦は私にとって大きなチャンス」

 2022年、女性だけで争われるフォーミュラカーレース『Wシリーズ』への参戦が決まった野田樹潤。プレシーズンテストを経て今季の参戦ドライバーが決まったが、さらに3月28日には、所属チームが『Wシリーズ・アカデミー・チーム』に決定。全17名のドライバーのうち最年少となる野田だが、未知の挑戦、そして鈴鹿でのレースに向けて意気込みを語っている。

アルピーヌ、新育成プログラム『アルピーヌ・アフィリエイト』を発足。日本人の中村紀庵がメンバー入り

 アルピーヌ・アカデミーは、将来有望な若手レーシングドライバーたちがモータースポーツの世界でキャリアを重ねていくにあたっての支援と育成、およびアルピーヌ・アカデミーの下部組織として機能することを目的として、新プログラム『アルピーヌ・アフィリエイト』を発足させた。

佐藤万璃音、FIA-F2サウジアラビアで今季初得点。「次のレースまでにマシンを煮詰めたい」

 3月25〜27日、サウジアラビアのジェッダ・ストリート・サーキットで開催されたFIA-F2第2ラウンド。チームを移籍してから2戦目となる佐藤万璃音(ビルトゥジ・レーシング)は、土曜のレース1で8位入賞。今季初のポイント獲得を果たした。

これぞ王者の貫禄。レッドブルのSVGが決勝3ヒート完全制覇の“クリーンスイープ”達成/RSC第2戦

 3月25~27日にタスマニアのシモンズプレイン・レースウェイで開催されたRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ第2戦『NED Whisky Tasmania SuperSprint』は、2021年に自身2度目の戴冠を果たしたレッドブル・アンポル・レーシングのディフェンディングチャンピオン“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トリプルエイト・レースエンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)が、日曜予選のポールポジションを含め土曜レース1、日曜レース2、レース3の全ヒートを制覇する、圧巻の“クリーンスイープ”を達成。ライバルを寄せ付けない“頭脳戦“も披露し、早くも今季4勝目を手にしている。

セバスチャン・ローブにDTM参戦の可能性。レッドブル・アルファタウリのフェラーリをテストか

 9度の世界ラリー王者であるセバスチャン・ローブが、DTMドイツツーリングカー選手権に参戦するレッドブル・アルファタウリAFコルセのフェラーリ488 GT3 Evoをテストしたと、フランスのスポーツカーレース情報サイト“Endurance-info”が報じている。