レッドブル&HRC密着:エンジニアとの関係も一層強まったペレス。地道な努力の積み重ねが実ったポールポジション

 2022年F1第2戦サウジアラビアGPの予選で、セルジオ・ペレスがポールポジションを獲得した。ペレスがF1でポールポジションを獲得するのは自身初。メキシコ人ドライバーとしてもF1での初ポールポジション獲得だった。

 また、215戦目での獲得は、ポール獲得までかかった期間としてはF1史上最長となった。ペレスは2020年の第16戦サクヒールGPで、メキシコ人ドライバーとして1970年ベルギーGPのペドロ・ロドリゲス以来の優勝を飾り、F1史上最長となるデビューから190戦目での初優勝を果たした。今回のポールポジション獲得で、優勝とポールポジションの両方でメキシコのF1史にその名を刻んだだけでなく、F1史上最長記録も更新しF1史にも名を残したことになる。

フェルスタッペン予選4番手「Q3でグリップに苦しみ出し、まともにプッシュできなかった」レッドブル/F1第2戦

 2022年F1サウジアラビアGPの土曜予選で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは4番手だった。フェルスタッペンはQ3でタイヤのグリップに苦しみ、1回目のアタックでは8番手。最後のアタックラップでタイムを削ったものの、4番手にとどまった。チームメイトのセルジオ・ペレスはポールポジションを獲得、フェルスタッペンはペレスに0.261秒の差をつけられた。

ペレス、メキシコ人初のポール獲得「どこより難しいコースで人生ベストのラップを走れた」レッドブル/F1第2戦

 2022年F1サウジアラビアGPの土曜予選で、レッドブルのセルジオ・ペレスは自身初のポールポジションを獲得した。メキシコ人ドライバーでF1のポールポジションを獲得したのはペレスが初。ポール獲得までかかった期間としても最長記録を更新した。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
FP3 3番手(1分29秒833:ソフトタイヤ/16周)
予選 1番手(Q1=6番手1分29秒705:ソフトタイヤ/Q2=3番手1分28秒924:ソフトタイヤ/:Q3=1番手1分28秒200:ソフトタイヤ)

ペレス4番手「トラフィックに阻まれた。予選では確実にクリーンラップを取ってフェラーリと戦いたい」F1第2戦金曜

 2022年F1サウジアラビアGPの金曜、レッドブルのセルジオ・ペレスはフリー走行1=7番手/2=4番手だった。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
フリー走行1=7番手(1分31秒563:ソフトタイヤ/25周)/2=4番手(1分30秒360:ミディアムタイヤ/24周)

フェルスタッペン2番手「改善の余地はたっぷりある」レッドブル、カーフューを破り深夜作業/F1第2戦金曜

 2022年F1サウジアラビアGPの金曜、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=2番手/2=2番手だった。

 前戦バーレーンでのダブルリタイアの原因について、レッドブルのスポークスパーソンは、次のように説明している。

「先週末は2台とも燃圧の低下に陥った。両車に正しい量の燃料が残っていたが、真空状態が起きて、ポンプが燃料を吸い上げてエンジンに供給することができなかった」

開幕戦ダブルリタイアのレッドブルF1、サウジアラビアGPに向けトラブルは解決と自信

 レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2022年F1開幕戦バーレーンGPでマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがリタイアする原因となったトラブルについて、第2戦サウジアラビアGPでは解決しているはずであると述べた。

 フェルスタッペンは2番手、ペレスは4番手を走行していたが、チェッカーまで4周というところでフェルスタッペンはパワーを失い、ピットに戻ってリタイア、ペレスは最終ラップでエンジンがとまり、コース上でストップした。

開幕戦ではリタイアも「競争力があった」とフェルスタッペン。高速市街地コースのサウジに期待/F1第2戦プレビュー

 レッドブルの2022年開幕戦は完全な失敗だった。バーレーンでチームはダブルリタイアを喫したのだ。しかしマックス・フェルスタッペンは、レッドブルがジェッダでより強力に反撃に出る準備ができていると語った。

 フェルスタッペンはバーレーンGPの決勝レース後半にセーフティカーが導入されたのを機に、レース終盤で首位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に挑もうとしているように見えた。

F1技術解説:第1戦(1)トラブルで全滅のレッドブル。事前のテスト不足で問題点を発見できず?

 2022年F1第1戦バーレーンGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、印象に残った点などについて解説する。今回は、優勝候補筆頭と考えられながら全滅したレッドブルRB18のトラブルについて考察する。

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■E10燃料への移行がトラブルに関係か

 冬のテストで最速タイムを記録したレッドブルは、開幕戦の優勝候補筆頭と考えられていた。しかしレース前に示唆されたように、レッドブルマシンの信頼性は完璧でないことが、決勝レースで証明されてしまった。

 端的に言えば、昨年最終戦まで総動員体制でタイトルを追ったレッドブルのタイトすぎるスケジュールが、今回の全滅の伏線なのは間違いないだろう。

レッドブルF1首脳「アンダーカット失敗はチームの責任」フェルスタッペンがレース中に怒り

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、2022年F1開幕戦バーレーンGP決勝において、シャルル・ルクレール(フェラーリ)と首位を争っていたマックス・フェルスタッペンに対し、ピットストップ後のアウトラップを慎重に行くよう指示したのは、後になって考えれば誤りだったと語った。

 ルクレールはポールポジションからレースをリード、フェルスタッペンはそれを追う展開になったが、ルクレールに追いつき、オーバーテイクするだけの速さは見られなかった。フェルスタッペンは最初のピットストップを14周目に実施、ルクレールはそれをカバーするために翌周にピットに入った。

何が起きたのか!? フェルスタッペン&レッドブル F1 2022開幕戦@バーレーン 開幕戦惨敗の原因に迫る

レッドブルのダブルアウト。0点! フェルスタッペン、開幕戦大失敗。レッドブルはバーレーンで長い間優勝争いを繰り広げたが、結局フェルスタッペンらは手ぶらで帰ってきた。世界チャンピオンの開幕戦の惨敗はこうして生まれた。 バー […]