2度のアクシデントを挽回。全力を注いで得た勝利は「ル・マン優勝に匹敵」とバンバー/セブリング12時間

 アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで3月19日に行われた、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間で、“ダブル・カムバック”を経て優勝したアール・バンバーは、この勝利を2015年のル・マン24時間レースでの総合優勝に「匹敵する」ものとして位置づけている。

 自身3戦目のDPiレースとなったフロリダの耐久クラシックで初めて総合優勝を果たした“キウイ”ドライバーはレース終盤、最後の1時間と15分の間にふたつのアクシデントで順位を落としたが、これを挽回しチップ・ガナッシ・レーシングが運営するキャデラック・レーシングの02号車キャデラックDPi-V.Rを優勝に導いた。

GTPクラス新設に向けたプロセス発表。LMDh車両の開発テストはIMSAがコントロールへ

 北米でスポーツカーレースを統括するIMSAは、2023年のウェザーテック・スポーツカー選手権に新設するGTPクラスに向け、LMDhおよびル・マン・ハイパーカー(LMH)車両のホモロゲーションに関するタイムラインを明らかにした。シリーズは今年後半に2度の公式テストを設定し、2回目のテストにおいては2023年に参戦する全マニュファクチャラーの参加を義務づける。

試練を乗り越えたチップ・ガナッシ02号車キャデラックがセブリング12時間を制す/IMSA第2戦

 3月19日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間の決勝レースがアメリカ、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われ、直前にドライバーラインアップの変更があったキャデラック・レーシングの02号車キャデラックDPi-V.R(アール・バンバー/アレックス・リン/ニール・ジャニ組)が総合優勝を飾った。WEC世界耐久選手権開幕戦セブリングとの“ダブルヘッダー”で今戦に臨んだ、小林可夢偉駆る48号車キャデラックDPi-V.R(アリー・キャデラック)は総合6位で完走している。

 2022年ウェザーテック・スポーツカー選手権とシリーズ内の耐久カップ、IMSAミシュラン・エンデュランスカップ(IMEC)の第2戦として開催されたセブリング12時間レースは、現地時間19日(土)10時10分にスタートが切られ、まずは前日の予選でポールポジションを獲得した01号車キャデラックDPi-V.R(キャデラック・レーシング)がホールショットを奪う。

LMDh車両の2022年WECハイパーカークラス参戦をFIAが承認。正式導入を「シームレスに」

 WEC世界耐久選手権、およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で2023年から採用される新規定『LMDh』に準拠する車両が、そのホモロゲーションに先立って、2022年のWECにスポット参戦することが可能になった。3月19日のFIA世界モータースポーツ評議会における承認事項として発表された。

「クラッシュは誰のせいでもありません」豊田章男オーナーが“試練の船出”WEC開幕戦にコメント

 3月18日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2022年WEC世界耐久選手権第1戦『ゼブリング1000マイルレース』の決勝が行われた。最高峰ハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racingは、8号車がアルピーヌ・エルフ・チームに敗れ総合2位、7号車がクラッシュによるリタイアで、開幕戦を終えた。

 レース後にトヨタ自動車より発表された、豊田章男TOYOTA GAZOO Racing チームオーナーのコメント全文は、以下のとおり。

トヨタに勝つため必要だった“60秒のマージン”。アルピーヌ、燃料は節約せず/WEC第1戦

 WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースを制したアルピーヌ・エルフ・チームのニコラ・ラピエールは、ハイパーカークラスのライバルであるトヨタGR010ハイブリッドに対して1回多くなる追加ピットストップのマージンを作り出すため、「レース全体にわたってプッシュしていた」と語った。

トヨタ小林可夢偉の“チーム代表初陣”は2位&リタイア「いま持っている力は出し切れた」/WEC

 3月18日(金)、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2022年WEC世界耐久選手権第1戦『ゼブリング1000マイルレース』の決勝が行われた。今季もハイパーカークラスに2台のル・マン・ハイパーカー『GR010ハイブリッド』を投入するトヨタGAZOO Racing(TGR)は、8号車が総合2位、7号車がリタイアという結果で開幕戦を終えた。

高橋国光さんへの感謝の意を込めて。Hondaウエルカムプラザ青山で追悼展示が始まる

 3月19日から東京都港区のホンダ本社ビル1階のショールーム『Hondaウエルカムプラザ青山』にて、3月16日に亡くなったTEAM KUNIMITSUのチーム総監督、高橋国光さんへの感謝の意を込めた追悼展示が行われている。

弱冠16歳のWEC史上最年少クラスウイナー誕生。デビュー戦でトリプルスティントの大活躍

 WEC世界耐久選手権の2022年第1戦セブリング1000マイルレースでは、新たな記録が誕生した。わずか16歳1カ月と4日でLMP2クラスを制したアメリカ人のジョシュ・ピアソンは、WECの最年少優勝者となった。

ジャッキー・チェン・DCレーシングが再始動へ。2023年のIMSAプログラムを計画

 ジャッキー・チェン・DCレーシングは、スポーツカーレースへの復帰を目指し、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でフルタイム・プログラムを行うことを明らかにした。

 2019/2020年シーズンのWEC世界耐久選手権に参戦したのを最後に、スポーツカーシリーズに参加していないデビッド・チャンが共同経営するチームは、まだ確定していないもののLMP2クラス、もしくはLMP3クラスに焦点を当てるつもりだ。