ACOがBoPを説明。トヨタのモーター使用『190km/h以上』は「タイヤサイズに関連」、プジョーは異なる値に

 ACOフランス西部自動車クラブでコンペティション・ディレクターを務めるティエリー・ブーべによれば、現在の四輪駆動ル・マン・ハイパーカー(LMH)におけるハイブリッド・アクティベーション速度は、車両の「タイヤサイズに関連づけられたもの」であるという。

“不安要素”解消のWEC開幕戦を終えフォーミュラ・モードへ。今季は「予選一発も狙う」平川亮

 WEC世界耐久選手権第1戦セブリングでのハイパーカー・デビューを終えて帰国、富士スピードウェイで3月22〜23日にかけて行われるスーパーフォーミュラ公式合同テストに参加している平川亮(carenex TEAM IMPUL)。公式合同テスト初日を終えた平川に、8号車トヨタGR010ハイブリッドを駆るデビュー戦で2位という結果を残したWECでの戦いの裏側、そして来るスーパーフォーミュラ開幕に向けた“現在地”を聞いた。

灼熱のフロリダから雪の御殿場、そして東富士へ。超多忙な小林可夢偉に聞く、トラブルだらけのセブリング連戦

 3月22日、富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラの第2回公式合同テスト初日。KCMGのピットには、小林可夢偉の姿があった。

 今季スーパーフォーミュラにエントリーしているのだから当然と言ってしまえばそれまでだが、可夢偉は3月18日金曜まで、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われていたWEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースを、ドライバー兼チーム代表という立場で戦っていたばかり。

 WECだけならcarenex TEAM IMPULの平川亮(こちらも帰国直後に富士テストに参加)と同じだが、可夢偉が平川と異なるのは、19日土曜にセブリング行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦のセブリング12時間レースにも参戦していたこと、そして帰国後には“チーム代表業”も抱えている点だ。

大クラッシュのトヨタ7号車「モノコックは変形しすぎていて使えない」と技術首脳/WEC

 トヨタGAZOO Racingのテクニカル・ディレクター、パスカル・バセロンによると、WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースでクラッシュを喫した7号車GR010ハイブリッドは、第2戦スパ・フランコルシャン戦に向け「おそらく」モノコック交換をすることになるという。

 ホセ・マリア・ロペスがターン14のタイヤバリアに高速でクラッシュしたことにより、7号車のモノコックは「変形しすぎていて、再び使うことができない」とバセロンはSportscar365に対し語っている。

「クラッシュは誰のせいでもありません」豊田章男オーナーが“試練の船出”WEC開幕戦にコメント

 3月18日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2022年WEC世界耐久選手権第1戦『ゼブリング1000マイルレース』の決勝が行われた。最高峰ハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racingは、8号車がアルピーヌ・エルフ・チームに敗れ総合2位、7号車がクラッシュによるリタイアで、開幕戦を終えた。

 レース後にトヨタ自動車より発表された、豊田章男TOYOTA GAZOO Racing チームオーナーのコメント全文は、以下のとおり。

トヨタ小林可夢偉の“チーム代表初陣”は2位&リタイア「いま持っている力は出し切れた」/WEC

 3月18日(金)、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2022年WEC世界耐久選手権第1戦『ゼブリング1000マイルレース』の決勝が行われた。今季もハイパーカークラスに2台のル・マン・ハイパーカー『GR010ハイブリッド』を投入するトヨタGAZOO Racing(TGR)は、8号車が総合2位、7号車がリタイアという結果で開幕戦を終えた。

マシン横転の大クラッシュ喫したロペス、車両のダメージを「見誤った」/WECセブリング

 TOYOTA GAZOO Racingのホセ-マリア・ロペスは、WEC世界耐久選手権の今季開幕戦セブリング1000マイルで、7号車トヨタGR010ハイブリッドが横転してリタイアに追い込まれた大クラッシュの過失を認めた。

 ハイパーカークラスを戦うトヨタチームの中でマイク・コンウェイ、小林可夢偉とチームを組むアルゼンチンドライバーは、開幕戦のスタートから約3時間半後にジュリアン・アンドラウアーがドライブする88号車ポルシェ911 RSR-19(デンプシー・プロトン・レーシング)と接触し、7号車トヨタGR010ハイブリッドをターン9のバリアにヒットさせてしまう。

【動画】ロペス駆る7号車トヨタGR010ハイブリッドが大クラッシュ/WEC開幕戦セブリング

 3月18日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されているWEC世界耐久選手権第1戦セブリングの決勝レース中にビッグクラッシュが発生した。TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッドがタイヤバリアに激突し横転。この影響で111周目にレッドフラッグが提示され、レースは赤旗中断となっている。

 WEC開幕戦セブリングの中盤、スタートから3時間半を迎えようというタイミングで事故は起きた。当時ホセ-マリア・ロペスが乗り込み総合2番手を走行していた7号車トヨタが、デンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSR-19を交わすタイミングで接触しスピン。トヨタのマシンは横滑り状態でグラベル上を滑っていきフロントからタイヤバリアにクラッシュした。

トヨタ7号車の大クラッシュにより赤旗中断【途中経過】WEC第1戦セブリング/4時間経過時点

 アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されているWEC世界耐久選手権の2022年第1戦セブリング1000マイルレースは3月18日、現地時間正午に268周、または8時間で争われる決勝レースがスタートした。レース折り返しとなる4時間経過時点で、セッションは赤旗中断となっている。

 これは、ハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)がクラッシュしたことによるもの。

BoPに加え、赤旗の不運も「ダメージは最小限だった」とトヨタのロペス/WEC第1戦予選

 3月17日(木)、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで、WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースの予選が行われた。

 開幕戦に向けて変更されたBoP(性能調整)の影響は、赤旗により短縮された予選セッションの結果に明確に表れ、トヨタGAZOO Racing(TGR)の2台のGR010ハイブリッドにとっては厳しい予選となった。