大クラッシュのトヨタ7号車「モノコックは変形しすぎていて使えない」と技術首脳/WEC

 トヨタGAZOO Racingのテクニカル・ディレクター、パスカル・バセロンによると、WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースでクラッシュを喫した7号車GR010ハイブリッドは、第2戦スパ・フランコルシャン戦に向け「おそらく」モノコック交換をすることになるという。

 ホセ・マリア・ロペスがターン14のタイヤバリアに高速でクラッシュしたことにより、7号車のモノコックは「変形しすぎていて、再び使うことができない」とバセロンはSportscar365に対し語っている。

「クラッシュは誰のせいでもありません」豊田章男オーナーが“試練の船出”WEC開幕戦にコメント

 3月18日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2022年WEC世界耐久選手権第1戦『ゼブリング1000マイルレース』の決勝が行われた。最高峰ハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racingは、8号車がアルピーヌ・エルフ・チームに敗れ総合2位、7号車がクラッシュによるリタイアで、開幕戦を終えた。

 レース後にトヨタ自動車より発表された、豊田章男TOYOTA GAZOO Racing チームオーナーのコメント全文は、以下のとおり。

トヨタ小林可夢偉の“チーム代表初陣”は2位&リタイア「いま持っている力は出し切れた」/WEC

 3月18日(金)、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2022年WEC世界耐久選手権第1戦『ゼブリング1000マイルレース』の決勝が行われた。今季もハイパーカークラスに2台のル・マン・ハイパーカー『GR010ハイブリッド』を投入するトヨタGAZOO Racing(TGR)は、8号車が総合2位、7号車がリタイアという結果で開幕戦を終えた。

マシン横転の大クラッシュ喫したロペス、車両のダメージを「見誤った」/WECセブリング

 TOYOTA GAZOO Racingのホセ-マリア・ロペスは、WEC世界耐久選手権の今季開幕戦セブリング1000マイルで、7号車トヨタGR010ハイブリッドが横転してリタイアに追い込まれた大クラッシュの過失を認めた。

 ハイパーカークラスを戦うトヨタチームの中でマイク・コンウェイ、小林可夢偉とチームを組むアルゼンチンドライバーは、開幕戦のスタートから約3時間半後にジュリアン・アンドラウアーがドライブする88号車ポルシェ911 RSR-19(デンプシー・プロトン・レーシング)と接触し、7号車トヨタGR010ハイブリッドをターン9のバリアにヒットさせてしまう。

トヨタ7号車の大クラッシュにより赤旗中断【途中経過】WEC第1戦セブリング/4時間経過時点

 アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されているWEC世界耐久選手権の2022年第1戦セブリング1000マイルレースは3月18日、現地時間正午に268周、または8時間で争われる決勝レースがスタートした。レース折り返しとなる4時間経過時点で、セッションは赤旗中断となっている。

 これは、ハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)がクラッシュしたことによるもの。

BoPに加え、赤旗の不運も「ダメージは最小限だった」とトヨタのロペス/WEC第1戦予選

 3月17日(木)、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで、WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースの予選が行われた。

 開幕戦に向けて変更されたBoP(性能調整)の影響は、赤旗により短縮された予選セッションの結果に明確に表れ、トヨタGAZOO Racing(TGR)の2台のGR010ハイブリッドにとっては厳しい予選となった。

【動画】バンピー度合いは世界最凶レベル。セブリング初上陸のトヨタGR010オンボード

 3月16日、WEC世界耐久選手権の2022年シーズン第1戦がアメリカ、フロリダ州のセブリングで開幕した。予選が行われた現地17日、シリーズの公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/FIAWEC)において、ブレンドン・ハートレーがドライブする8号車トヨタGR010ハイブリッドのオンボード映像が公開された。

 今季開幕戦セブリング1000マイルの舞台となるセブリング・インターナショナル・レースウェイは、アメリカ空軍の飛行訓練場跡地に造成され、1950年代にアメリカでの耐久レースが誕生した地だ。

TOYOTA GAZOO Racingが2022年カスタマーモータースポーツ活動計画を発表。GRスープラGT4は参戦台数増加

 3月17日、TOYOTA GAZOO Racingは2022年のカスタマーモータースポーツ活動計画を発表した。2022年シーズンもFIA-GT3車両のレクサスRC F GT3、そしてFIA-GT4車両のトヨタGRスープラGT4といった市販レーシングカーを導入するカスタマーチームを積極的にサポートし、レースの現場から得られるカスタマーからの貴重なフィードバックを通して、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを推進していく。

コンディション“激変”の走行初日「今日の経験が助けになる」とトヨタ平川亮/WEC第1戦

 WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースは3月16日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで走行初日を迎えた。ハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racing(TGR)の2台のGR010ハイブリッドも、走行を重ねている。

 3月12〜13日に行われた公式テスト“プロローグ”に続き、本格的な走行が再び始まったセブリング。7号車と8号車、TGRの2台のGR010ハイブリッドにとっては、新たに課されたBoP(性能調整)の影響が明確に現れた1日となった。

WECと掛け持ちの小林可夢偉ら、ほぼ“ぶっつけ本番”でキャデラックDPiをドライブへ/IMSAセブリング12時間

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間レースに出場する小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3人は、決勝日となる土曜日の朝までIMSAのセッションに参加しないことが明らかになった。

 3人にとっては土曜朝に設けられたわずか20分のウォームアップセッションが、決勝前唯一のドライブ機会となる。