19歳の新人ツーク、DTM公式テストで総合トップタイム。ミューラーが続きアウディ1-2

 4月5~6日、ドイツ・ホッケンハイムでDTMドイツ・ツーリンカー選手権の2022年シーズン開幕前の公式テストが行われ、アテンプト・レーシングの“ルーキー”、マリウス・ツークが66号車アウディR8 LMS Evo IIを駆り2日間の総合トップタイムをマークした。

 19歳のドイツ人ドライバーは、エスミー・ホウキー(T3モータースポーツ)と開幕戦でニック・キャシディの代役を務めるセバスチャン・ローブ(レッドブル・アルファタウリ・AFコルセ)を除く28名が参加したテストの初日、午後のセッション2で1分38秒344をマーク。2日目に設けられた2回のセッションでこのタイムが更新されなかったため、プレシーズンテスト最速ドライバーとなった。

DTM、公式テストに先立ち2022年暫定エントリーリストを発表。6メーカー計29台が参戦へ

 4月4日、DTMドイツ・ツーリンカー選手権を運営するITR GmbHは、4月5~6日にドイツ、ホッケンハイムでオフィシャルテストが行われるのに先立ち、29台のGT3カーが参戦する2022年シーズンの暫定エントリーリストを発表した。

 WRC世界ラリー選手権で9連覇を果たしたレジェンド、セバスチャン・ローブの開幕戦参戦が決まったことによって完成した今季の暫定エントリーリストには、メルセデスAMG、アウディ、BMWのドイツ車メーカーとランボルギーニ、フェラーリ、そしてDTM初参戦となるポルシェを加えた計6つのブランドを確認することができる。

バレンティーノ・ロッシ、GTWCヨーロッパ初陣は17位。ピットストップに失敗も「そこから学べる」

 スポーツカーレースの“強豪”であるチームWRTから、2022年のファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパにフル参戦するバレンティーノ・ロッシ。MotoGPのレジェンドにとって、シリーズデビュー戦となった今季開幕戦が4月1~3日、イタリアのイモラ・サーキットで行われ、ゼッケン『46』をつけたアウディR8 LMS Evo IIは総合17位でチェッカーを受けた。

 MotoGPロードレース世界選手権で通算9回のチャンピオンを獲得した“レジェンドライダー”が引退後の本格的な四輪レース転向後、初めてGTワールドチャレンジの公式戦に臨んだ。その姿を一目見ようとイモラ・サーキットには多くの観客が訪れ、コースサイドにはお馴染みの『46』という数字が入ったフラッグも見られた。

イモラでGTWCヨーロッパ開幕。前年王者チームWRTが優勝、初参戦のロッシはまさかのピット通過

 4月1~3日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパの2022年シーズン開幕戦がイタリア、イモラ・サーキットで開催され、前年の総合王者であるチームWRTの32号車アウディR8 LMS Evo II(ドリス・ファントール/シャルル・ウィーツ/ケルビン・ファン・デル・リンデ組)が、3日に行われたエンデュランスカップ第1戦の決勝3時間レースを制した。

 今季開幕戦でポール・トゥ・ウィンを飾り、新しいアウディのGT3モデルにシリーズ初勝利をもたらしたチームWRT。彼らは決勝日に行われた予選でポールポジションを獲得し、同じくアウディ陣営のサンテロック・ジュニア・チーム(25号車アウディR8 LMS Evo II)とともにフロントロウにチャンピオンカーである32号車アウディを並べた。