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 2022年F1サウジアラビアGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは10位、ジョージ・ラッセルは5位だった。

 ハードタイヤでスタートしたハミルトンは、セーフティカー出動時にステイアウトし、6番手を走行。レース終盤にバーチャル・セーフティカーが導入されてピットインのチャンスが訪れたが、ダニエル・リカルドとフェルナンド・アロンソの故障したマシンがピット入口にとまったため、ピットレーンエントリーがクローズされてしまった。フリーピットストップのチャンスを失ったハミルトンは、結局VSCが解除された後にタイヤ交換をしたため、大きく順位を下げる結果となった。

 チーム代表トト・ウォルフは、『Sky Sports』に対して、最後のピットストップの遅れについて、こう説明している。「彼にピットインするよう指示したのだが、一台のマシンがスローダウンしていてダブルイエローが出ており、もう一台が停止していた。全体的に混乱した状況だった」

「混乱が生じていたために彼(ハミルトン)はスローダウンし、結局(ケビン・)マグヌッセンの後ろでコースに復帰することになり、ゲームオーバーとなった」

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=10位
15番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム

 バランスの面ではマシンの感触は良かったけれど、スピードが足りなかった。最終結果は良いものではないが、レースは比較的うまくいったと思う。

 序盤はタイヤの温度に苦しんだ。その後、ミディアムタイヤを履いた前のグループに追いついていき、とてもいいスティントになった。

 ジョージについていって、使い古したハードタイヤの割にはまずまずのラップタイムを出していた。でも、終盤のVSCの展開が僕たちにとっては不運だった。それでも僕は、全力を尽くしたよ。

 昨日の予選結果によって、週末がより厳しいものになってしまった。その責任は僕にある。本当にがっかりしている。でも戦い続けなければならない。僕たちにできることはそれしかないんだ。僕たちは素晴らしいチームだ。努力を続けていこう。

(『Sky Sports』にピットインについて語り)難しい状況だった。アロンソがスローダウンしているのを見た。ダブルイエローが出ていたから、僕は彼を抜くためにプッシュしようとはしなかった。さらにピットレーンにはダニエルが停まっていた。そこにマシンが停まっているのにピットに入っていいのかどうか、分からなかった。とにかくひどい状況だったよ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=5位
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

2022年F1第2戦サウジアラビアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2022年F1第2戦サウジアラビアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)

 今日は潜在的なポイントを最大限につかみとるという意味で、強力なレースができた。

 マシンのフィーリングは良かったけれど、(ポーパシングのために)車高を下げて走ることができないので、ダウンフォースが不足している。

 マシンをウィンドウ内に収めて、できる限りプッシュした。F1キャリアのなかで最も身体的にきついレースだったと思う。この高速ストリートサーキットで、50周を限界ぎりぎりで走ったんだ。勝利のためにそれができるといいんだけどね。

 レッドブルやフェラーリとの差を縮めるために、全員が全力で取り組んでいる。ブラックリーとブリックスワースの全員が向上を望んでいるんだ。今のギャップを縮められるまで、努力し続けるよ。

 シーズン序盤は開催スケジュールがそれほど詰まっているわけではないので、解決策を見出す時間を取ることができる。

 僕たちは5位争いをするためにここにいるわけではないが、ポジティブな面に目を向けなければならない。

 今日のレースは走っていて楽しかった。このコースはシーズンのなかでトップ5に入ると思う。信じられないほど速くて素晴らしいグリップがあるんだ。