2022年F1サウジアラビアGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは16番手、ジョージ・ラッセルは6番手だった。ハミルトンが前回Q1で敗退したのは、クラッシュした2017年ブラジルGPだった。純粋のペースでQ2に進出できなかったのは、2009年イギリスGP以来のこと。
チームは、「セットアップ変更が外れた」と述べている。チーム代表トト・ウォルフは次のように説明した。
「ルイスのマシンにおいてセットアップの実験をした結果、それは良くないものだった。その結果、リヤのグリップがなくなり、マシンがドライブ不可能な状態になった」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 11番手(1分30秒707:ソフトタイヤ/17周)
予選 16番手(Q1=16番手1分30秒343:ソフトタイヤ)
(クラッシュした)ミック(・シューマッハー)が無事なことを祈っている。あそこは170mphのコーナーだ。あんなことが起きたのを見て本当に恐ろしい思いをした。このトラックで目撃した一番大きなクラッシュだ。
僕のことについて話すと、今日はマシンバランスに苦しんだ。リヤエンドが突然グリップを失うんだ。理想的ではなかった。今日、セットアップで間違った方向に行ってしまった。予選の間、マシンをうまくコントロールできなかった。
FP3では感触が良かったのに、予選で突然運転が難しくなり、ナーバスになった。不思議だよ。
チームの全員が精一杯頑張って、ポジティブでいようとしている。明日僕もベストを尽くすよ。何ができるか見ていこう。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 14番手(1分30秒983:ソフトタイヤ/15周)
予選 6番手(Q1=4番手1分29秒680:ソフトタイヤ/Q2=10番手1分29秒618:ソフトタイヤ/:Q3=6番手1分29秒104:ソフトタイヤ)
僕たちはひとつのチームだ。僕たちにとって、いい一日ではなかった。今のところマシンをうまく扱えずにいる。一貫性がなく、とても小さなウインドウに入れるために格闘しているんだ。
僕の方は、そのウインドウになんとか入れることができた。どうしてできたのか、どのようにしたのか、分からないんだけどね。でもルイスの方は残念ながら、それができなかった。こういうぎりぎりで走るサーキットでそういう状態になると、限界までプッシュできるだけの自信を持てない。
僕たちチームは、5位や6位を争うためにここにいるのではない。もっと上で戦いたいんだ。でも今日、僕たちはチェコ(セルジオ・ペレス)の(ポールポジション)タイムより0.9秒も遅かった。僕たちにはやるべきことがたくさんある。
自分たちの問題は理解していて、全員がそれを解決するために昼夜を問わず努力している。ラップタイムを向上させる余地はたっぷりある。それを引き出せずにいるだけだ。いずれうまくやれると僕は信じている。
ただ、忍耐強く取り組んでいく必要がある。これほど深刻な問題を抱えながら、速さで3番手のチームだというのは、ポジティブな要素でもあるし、感謝すべきだという考え方もできる。たくさんの問題がありながら3番目のチームであるのなら、問題を解決したときには、かなりいい位置に行けるはずだよ。