2022年F1第2戦サウジアラビアGPのフリー走行2回目が行われ、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムをマークした。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)となっている。アルファタウリの角田裕毅は10番手だった。
FP1終了後、現地にいるジャーナリストが、サーキット上空に黒煙の上がる様子をSNSに上げていた。アルジャジーラなどの報道によれば、サーキットから15kmほどの国際空港近くにあるアラムコの石油精製施設がミサイル攻撃を受けたとのことだが、真偽は不明だ。国際映像では映っていなかったが、FP2の最中も炎が上がっている様子がサーキットから確認できたという。
この事態を受けて、FIAとチーム代表らが対応を協議。そのためセッションは、15分遅れの現地時間午後8時15分から始まった。
開始時点の天候は快晴、気温22度、路面温度25度のコンディションだ。1週間前のバーレーンは特に路面温度がFP1から10度以上落ちていたが、今回はそこまで大きくは下がっていない。
セッション序盤は、各車ミディアムタイヤでコースイン。ルクレールがまず首位に立つが、フェルスタッペンが6周目のタイヤで1000分の2秒差をつけてトップに立った。コンマ1秒差でサインツ。セルジオ・ペレスもサインツ(レッドブル)とほぼ同タイムで4番手と、レッドブル、フェラーリがトップ4を形成した。さらにピエール・ガスリー、角田のアルファタウリ勢が、5、6番手の速さを見せている。
開始後25分辺りからソフトタイヤでの周回が始まった。しかしなかなかミディアムでのタイムを更新できない。上位勢では唯一ルクレールが、1分30秒074の自己ベストを出して首位を奪い返した。しかし2番手に下がったフェルスタッペンのミディアムのタイムからわずかコンマ140秒速いだけだ。
終盤、ソフトのロングランに出て行ったルクレール、サインツが、相次いで左フロントを壁にヒット。それほど大きなダメージには見えなかったが、そのままガレージに入りセッションを終えた。その前にはケビン・マグヌッセン(ハース)も止まってしまい、わずか12周の周回で最下位に留まった。7番手タイムを出していたバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)も、何らかのトラブルが出たようで、11周しか走れず。
さらにセッション終了直後、角田もトラブルに見舞われた。減速後、ターン4付近でマシンをコース脇に止めた。「すぐにエンジンを切れ」とエンジニアが指示していることから、パワーユニット関連のトラブルの可能性が高い。
FP2最速はルクレール、フェルスタッペン、サインツ、ペレスがトップ4を形成し、5番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)、6番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)。7番手ランド・ノリス(マクラーレン)、8番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、9番手ボッタス、そして角田はピエール・ガスリーをしのいで10番手タイムだった。