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 3月18日、MotoGP第2戦インドネシアGPのフリー走行1回目、2回目がプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、MotoGPクラスはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が初日を総合トップで終えた。

 フリー走行1回目は、気温28度、路面温度34度で、濡れた路面が残るミックスコンディションで始まった。こうした路面状況により、序盤はレインタイヤを履いて走行するライダーやピットで待機するライダーもいたが、開始15分にはほとんどがスリックタイヤで走行し始めた。

 インドネシアGPは25年ぶりの開催となるが、プルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットでの開催は初となる。同サーキットは2月の公式テスト後、最終コーナーから5コーナーにかけて路面の再舗装が実施されている。

 同時に、タイヤサプライヤーであるミシュランによって、2月の公式テストとコンパウンドは同じながら、構造とケーシングが異なるタイヤがアロケーションされた。こうした状況は、今回のレースウイークでひとつのポイントになると見られている。

 残り時間18分、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がトップタイムを記録。その数分後、チームメイトのポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)がマルク・マルケスに代わって1番手のタイムをマークする。

 残り時間5分になると、フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップタイムを記録。しかし最後のアタックでポル・エスパルガロが1分33秒499をマークすると、トップでフリー走行1回目を終えた。

 2番手に続いたのは、やはりラストアタックでタイムを更新したミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、3番手はマルク・マルケスだった。モルビデリは4番手、5番手はヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、6番手にはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)がつけている。

 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は14番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は16番手だった。

■次のページへFP2:モンスターエナジー・ヤマハMotoGPがトップ2を占める

 フリー走行2回目は気温30度、路面温度48度で、序盤からスリックタイヤでの走行となった。こうした状況から、セッションは各ライダーがタイム更新を連発。順位が目まぐるしく入れ替わった。また、序盤には走行中のクアルタラロが突然スローダウン。技術的なトラブルと見られる。クアルタラロはピットに戻ったようで、その後も走行を続けた。

 セッション中盤には順位が落ち着き、トップにはオリベイラがつける。2番手にはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、3番手にはマルク・マルケスが続いた。

 残り時間13分、クアルタラロがトップに立つ。さらに残り時間5分以降はタイムアタックが始まったことで再び順位が大きく動き、マルティンやザルコ、クアルタラロなどが1番手タイムをマークした。

 最終的に、終盤にトップに立ったクアルタラロ。トラブルに見舞われながらも、1分31秒608のタイムでフリー走行2回目、そして初日総合をトップで終えた。2番手はモルビデリで、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPがワン・ツーを占めている。

 3番手はザルコ、4番手はホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)で、3番手、4番手にはプラマック・レーシングのふたりが続いた。5番手は開幕戦カタールGP勝者のエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)。残り1分でスリップダウンを喫してセッションを終えている。

 中上は残り5分で2番手に浮上したのち、トップから0.736秒差の12番手。残り1分を切って11コーナーで激しいクラッシュを喫したマルク・マルケスは22番手で終わった。