2台体制で挑むBRCレーシング、ロシアのルクオイルが“消えた”2022年仕様車を公開/WTCR

 WTCR世界ツーリングカー・カップにヒュンダイ・モータースポーツのトップカスタマーとして参戦するBRCレーシングは、引き続きエースを務める2019年王者ノルベルト・ミケリスと、新加入ミケル・アズコナがドライブする2022年仕様のヒュンダイ・エラントラN TCRを披露。2台の車両は伝統的なレッド、ネイビー、そしてパフォーマンスブルーのスキームをまとうものの、主要パートナーとして名を連ねたロシアの石油企業LUKOIL(ルクオイル)のブランドロゴは消滅することとなった。

 今季を前にエングストラー・モータースポーツがホンダ陣営へのスイッチを表明したことを受け、改めて2台体制に縮小してのWTCR参戦となったヒュンダイ陣営だが、その前線部隊たるBRCレーシングは、本拠地至近となるイタリアはピエモンテ州ケラスコに位置する中世の宮殿を活用したサルマトリス・パレスのホールにて、特別なライブイベントを実施。ここで2022年仕様ヒュンダイ・エラントラN TCRを初公開した。

WTCR開幕戦モストがキャンセル、代わってフランス・ポー市街地が新たなシーズンオープナーに

 チェコ共和国のモストで予定されていた2022年シーズンのオープニングイベントがキャンセルされたことを受け、WTCR世界ツーリングカー・カップは新たな開幕戦をフランスのポー市街地とすることを決定。最新のFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)での協議により、8月に入っていたソチでのロシア・ラウンドのキャンセルも「正式承認」されている。

 今季4月9~10日の開幕戦スロットに組み込まれていたアウトドローモ・モストでのイベントだが、こちらもロシアによるウクライナ侵攻の余波を受け、3月4日に国内で宣言された非常事態に応じて開催を見送ることが決定した。