2022年WorldRX日程改訂、電動化初年度は“聖地”で7月開幕。最終戦未定の全12戦を予定

 3月第3週に実施された最新のFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)を経て、2022年のWorlRX世界ラリークロス選手権のカレンダーが改訂。当初、ダブルヘッダー多数の全12戦をスケジュールしたものの、電動最高峰“RX1e”クラスの導入を予定する新シーズンは7月初旬にWorldRXを象徴するスウェーデンの“聖地”ホーリエスで開幕し、全7カ国で争われることとなった。

 欧州選手権のEuroRXが5月のハンガリーで開幕したのち、新たな電動車両の時代は7月のスウェーデンで開幕。聖地での名物イベント“マジック・ウイークエンド”では、WorlRXに加え、EuroRX1、EuroRX3、さらに電動ワンメイクのFIA RX2eチャンピオンシップも併催される。

WRC、ハイブリッドが原因のリタイアに対するペナルティを大幅短縮。次戦クロアチアから適用へ

 FIA世界モータースポーツ評議会は、バーレーンで開催された最近の会合において、モンテカルロとスウェーデンで行われたWRC世界ラリー選手権開幕2ラウンドの結果と評価に基づく、一連のスポーティングレギュレーションの調整を承認した。

 この中のひとつに、今季から導入されているラリー1カーに搭載されるプラグイン・ハイブリッドユニットが異常をきたし、クルーがデイリタイアを余儀なくされた後に受けるペナルティの軽減が盛り込まれている。

新LMP2規則導入が1年延期に。コスト管理と安定移行に重点を起き2025年のデビュー目指す

 新しいLMP2レギュレーションの導入が当初予定されていた2024年から1年延期され2025年に改められることが、バーレーンで開催されたFIA世界モータースポーツ評議会の会合で確認された。

 新規定導入の遅延は、業界内では広く推測されていたもの。FIA国際自動車連盟の発表によれば、導入の延期は「技術的条件の徹底的な見直しと、コスト管理目標を確実に達成するための充分な時間」と「現世代のLMP2マシンから安定した移行を可能にする」ために行われるという。

LMDh車両の2022年WECハイパーカークラス参戦をFIAが承認。正式導入を「シームレスに」

 WEC世界耐久選手権、およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で2023年から採用される新規定『LMDh』に準拠する車両が、そのホモロゲーションに先立って、2022年のWECにスポット参戦することが可能になった。3月19日のFIA世界モータースポーツ評議会における承認事項として発表された。