新LMP2規則導入が1年延期に。コスト管理と安定移行に重点を起き2025年のデビュー目指す

 新しいLMP2レギュレーションの導入が当初予定されていた2024年から1年延期され2025年に改められることが、バーレーンで開催されたFIA世界モータースポーツ評議会の会合で確認された。

 新規定導入の遅延は、業界内では広く推測されていたもの。FIA国際自動車連盟の発表によれば、導入の延期は「技術的条件の徹底的な見直しと、コスト管理目標を確実に達成するための充分な時間」と「現世代のLMP2マシンから安定した移行を可能にする」ために行われるという。

GTPクラス新設に向けたプロセス発表。LMDh車両の開発テストはIMSAがコントロールへ

 北米でスポーツカーレースを統括するIMSAは、2023年のウェザーテック・スポーツカー選手権に新設するGTPクラスに向け、LMDhおよびル・マン・ハイパーカー(LMH)車両のホモロゲーションに関するタイムラインを明らかにした。シリーズは今年後半に2度の公式テストを設定し、2回目のテストにおいては2023年に参戦する全マニュファクチャラーの参加を義務づける。

試練を乗り越えたチップ・ガナッシ02号車キャデラックがセブリング12時間を制す/IMSA第2戦

 3月19日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間の決勝レースがアメリカ、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われ、直前にドライバーラインアップの変更があったキャデラック・レーシングの02号車キャデラックDPi-V.R(アール・バンバー/アレックス・リン/ニール・ジャニ組)が総合優勝を飾った。WEC世界耐久選手権開幕戦セブリングとの“ダブルヘッダー”で今戦に臨んだ、小林可夢偉駆る48号車キャデラックDPi-V.R(アリー・キャデラック)は総合6位で完走している。

 2022年ウェザーテック・スポーツカー選手権とシリーズ内の耐久カップ、IMSAミシュラン・エンデュランスカップ(IMEC)の第2戦として開催されたセブリング12時間レースは、現地時間19日(土)10時10分にスタートが切られ、まずは前日の予選でポールポジションを獲得した01号車キャデラックDPi-V.R(キャデラック・レーシング)がホールショットを奪う。

ジャッキー・チェン・DCレーシングが再始動へ。2023年のIMSAプログラムを計画

 ジャッキー・チェン・DCレーシングは、スポーツカーレースへの復帰を目指し、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でフルタイム・プログラムを行うことを明らかにした。

 2019/2020年シーズンのWEC世界耐久選手権に参戦したのを最後に、スポーツカーシリーズに参加していないデビッド・チャンが共同経営するチームは、まだ確定していないもののLMP2クラス、もしくはLMP3クラスに焦点を当てるつもりだ。

TOYOTA GAZOO Racingが2022年カスタマーモータースポーツ活動計画を発表。GRスープラGT4は参戦台数増加

 3月17日、TOYOTA GAZOO Racingは2022年のカスタマーモータースポーツ活動計画を発表した。2022年シーズンもFIA-GT3車両のレクサスRC F GT3、そしてFIA-GT4車両のトヨタGRスープラGT4といった市販レーシングカーを導入するカスタマーチームを積極的にサポートし、レースの現場から得られるカスタマーからの貴重なフィードバックを通して、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを推進していく。

WECと掛け持ちの小林可夢偉ら、ほぼ“ぶっつけ本番”でキャデラックDPiをドライブへ/IMSAセブリング12時間

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間レースに出場する小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3人は、決勝日となる土曜日の朝までIMSAのセッションに参加しないことが明らかになった。

 3人にとっては土曜朝に設けられたわずか20分のウォームアップセッションが、決勝前唯一のドライブ機会となる。