スーパーGT2022公式テスト富士
雨に狂わされたテストプラン
開幕戦に向けて最後の仕上げへ
開幕直前、2度目の公式テストが富士スピードウェイで、3月26日(土)〜27日(日)に行われました。コスト削減などを目的として走行機会が制限されているスーパーGTでは、開幕前の最後のテストとなります。
それだけに各チームはマシンのセットアップなど、競争力を高めるためのテストプランを手に、富士スピードウェイに入りました。しかし残念なことに2日間のテストのほとんどがウエット路面となり、計画していたテストができない状況になってしまいました。一部のチームではリスクを避ける意味もあって、走行しないケースもありました。
K-tunes Racingは、今回もタイヤのチェックを中心にテストするプランでした。第2戦の舞台が富士スピードウェイであり、そのレースに向けてのセットアップを確認することも必要でしたが、雨の影響を受けて大きなプランの変更を余儀なくされました。
それでも唯一ドライ路面となった2日目の午後、残り2時間半くらいでドライ用のタイヤのチェックをすることができました。またLEXUS RC F GT3で初の富士走行となる高木真一選手は、ドライでの走行でサーキットとマシンのマッチングを確認することもできたようです。
ただし本来予定されていたタイヤの耐久性のチェックが、時間の関係で実現しませんでした。とくに第2戦富士は通常の300kmではなく、450kmで開催される予定になっており、タイヤの耐久性を確認することが戦略的にも重要だったのです。しかしこの週末の雨は、霧雨のような弱い雨が長く降り続きました。そのため通常は難しいレインタイヤのチェックをすることができました。
影山正彦チーム監督は「雨が安定していたので、いくつかのレインタイヤのスペックを比較することができました。ここ2年、ほとんど雨での走行機会がなかったので、ダンロップタイヤのレインを判っていませんでした。当初のプランどおりのテストにはなりませんでしたが、意味のあるテストになったと思います。あとはチーム一丸となって、地元岡山での開幕戦に向けて、最終調整をしていきたいと思います。今シーズンもまた、K-tunes Racingへの応援をよろしくお願いします」とコメントしてくれました。
開幕戦では2022年シーズン用の新しいデザインテーマのカラーリングが施されたRC F GT3が姿を現し、K-tunes Racingも心機一転、シーズンインを迎えます。その開幕戦は、岡山国際サーキットで4月16日(土)に予選、4月17日(日)に決勝レースというスケジュールになっています。
■コメント
新田守男選手
「ダンロップになってからレインタイヤでほとんど走っていなかったので、そういう意味ではいいテストになったと思います。地元の岡山での開幕戦、今シーズンの戦いに幸先の良い結果を、表彰台を狙っていきたいですね」
高木真一選手
「天気予報では2日目は晴れでしたよね?(笑) まぁ最後の最後だけは晴れて、最低限のテストはできたかなと思います。富士でも今回タイムもそれなりに出ているので、実際のレースでも良い結果が残したいですね」