3月26日、静岡県の富士スピードウェイで、2022年シーズン開幕前最後のスーパーGT公式テストの初日セッション2が行われた。当初2時間を予定していたセッション2だったが、午前中から降り出した雨の影響により1時間に短縮。終始フルウエットでの走行となったが、GT500クラスではCRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が1分37秒628でトップタイムをマークした。
2番手にMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が、3番手にZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)が続いた。GT300クラスはUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が、午前のセッション1に引き続きトップタイムを記録し、初日を終えている。
午前中に行われたセッション1終了からフルコースイエロー(FCY)訓練を含む2時間のインターバルを挟み、14時から行われた午後のセッション2。セッション1序盤に降り始めた雨は止むことなく、セッション開始前からWET宣言が出されるフルウエットコンディションなかでスタートを迎えた。
走行時間が60分へと減り、さらに、いたるところで水しぶきがまき上げられる強めの雨のなか、ほとんどの車両がコースインし積極的に周回を重ねた。そんななか、GT500クラスでは序盤からCRAFTSPORTS MOTUL Zの千代勝正、そしてMOTUL AUTECH Zの松田次生がお互いのタイムを塗り替えてトップの座を奪い合う展開を見せる。
しかし、セッション開始15分ごろから徐々に雨脚が強まり、セッション序盤に1分37秒628を記録したCRAFTSPORTS MOTUL Zが、セッション終了までトップの座を守りきった。2番手にMOTUL AUTECH Zが、3番手にZENT CERUMO GR Supraが、4番手にARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が、5番手にSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が続いた。
GT300クラスでは、午前に行われたセッション1でトップタイムをマークしたUPGARAGE NSX GT3の太田格之進が引き続き好調をみせ、セッション開始15分のところでトップタイムとなる1分46秒308を記録。セッション1に続いて、初日の両セッションをトップで終えた。
2番手にStudie BMW M4(荒聖治/近藤翼)が、3番手に埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が、4番手にARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)が、5番手にSyntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)が続いている。
セッション残り11分となった終盤、2コーナー立ち上がりでTANAX GAINER GT-Rがアクシデントに見舞われ、コース上にマシンを止めた。これにより赤旗が掲示されることとなり、セッション2はこの赤旗を持って終了となった。
なお、GT300では植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉/進藤丈)、そしてSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の2台がコースインすることなく、セッション2を終えている。
3月26〜27日の2日間にわたって開催されるスーパーGT富士公式テスト。2日目となる27日は9時30分〜11時45分にセッション3が、そしてセッション4は13時30分〜16時30分の3時間で行われる予定だ。