3月21日、スーパーGT GT500クラスに参戦するTEAM KUNIMITSUは、3月16日に亡くなった高橋国光総監督の訃報について、チームを率いる小島一浩監督、そして2022年シーズンもSTANLEY NSX-GTのドライバーを務める山本尚貴、牧野任祐のコメントを発表した。
以下に、そのコメント全文を掲載する。
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小島一浩監督
「このたびは、弊社代表取締役 チーム総監督 高橋国光儀の逝去に際し、ご多用中にも関わらずご鄭重なお言葉を賜り厚く御礼申し上げます」
「おかげさまで葬儀も滞りなく済みましたことをご報告いたします。高橋にかわり生前のご厚情に感謝いたしますとともに、今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」
「こうして世界中から来る皆様のお言葉を読んでおりますと、改めて高橋国光という人物が皆様に愛されていたことを実感いたしました」
「高橋に代わってチームを率いていく立場の私が、今出来ることは、皆の気持ちを切り替え、応援していただいている関係者・ファンの皆様にTEAM KUNIMITSUらしい強い戦いをお見せすることだと思っています」
「これからも我々は高橋の『勝って応援してくれているみんなに恩返しする!』の意思を受け継いで走り続けます」
山本尚貴
「国光さんがこの世を去ってしまったと言う現実をいまだに受け止め切ることができずにいます。正直実感がわかず、開幕戦には普通に会場にいらっしゃるんじゃないかと、どこかで考えてしまう自分がいます」
「2010年にTEAM KUNIMITSUからデビューし数々のレースを国光さんと共に戦わせてもらいました」
「国光さんから常々言われてきたことは『なにしろ早く走ることを一番に考えて、最後まで前を向いて集中して走ること!」でした」
「総監督としての国光さんは僕たちドライバーやチームに指図する事なく、速く気持ちよく走ることのできる環境を常に用意しようと気に掛けて下さっていました」
「そして何よりも『常に感謝の気持ちを持って取り組むように』と教えられてきました。国光さんのインタビューは常にファンの方へのお礼から始まり、ドライバーやメカニック、スポンサーの方々、ホンダ、各サプライヤーへのお礼で終えられてましたね。そんな国光さんだからこそこれだけ多くの方に愛され、応援され続けてこれたんだと思います」
「そんな国光さんの下で2度タイトルを獲得出来たことは僕の誇りです」
「国光さんが僕たちに教えて下さった意思をしっかりと受け継ぎ、絶対に『TEAM KUNIMITSU』の灯火を絶やさぬようにこれからも戦い続けたいと思います」
是が非でも今年は牧野選手とTEAM KUNIMITSUのメンバーと共にチャンピオンを獲得し、国光さんに笑顔で報告したいです。それが一番の供養になるはずですから」
「国光さん、今まで本当にありがとうございました。これからもどうぞ僕たちのことを見守っていて下さい」
「最後になりましたが、TEAM KUNIMITSUのファンの皆さん、これからも国光さんの魂が宿っているこのTEAM KUNIMITSUの応援を宜しくお願い致します」
牧野任祐
「2020年にTEAM KUNIMITSUに加入させていただき、その年にチャンピオンを取り、国光総監督、山本選手と共に3人で写真を撮らせて頂いた時の感動は今でも鮮明に覚えています」
「昨年2021年シーズンはチャンピオンを逃してしまったので、今シーズンは何としてもチャンピオンを奪還し、また3人で写真を撮りたいと願っていた矢先の訃報でした」
「自分が昨年体調を崩していた時にも心配してくださり、サーキットでお会いした時には体調が良くなって本当に良かったと言ってくださった国光さんの優しい笑顔をいつまでも忘れません」
「TEAM KUNIMITSUのドライバーとして恥じない走りで国光さんに良い報告ができるように今シーズンも全力で頑張ります」
「本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」
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また、TEAM KUNIMITSUは「今後も、高橋国光総監督の意思の下、チーム一丸となり戦って参ります。引き続き、TEAM KUNIMITSUをよろしくお願い致します」としている。
高橋国光総監督の意思を受け継いで走り続けるTEAM KUNIMITSU。その戦いぶりに、引き続き注目していきたい。