2022年F1バーレーンGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は8位でフィニッシュ、4ポイントを獲得した。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、土曜にトラブルのため走行時間を失いながら、角田が決勝で巻き返し、入賞を果たしたことを喜んでいる。
「2台とも中団でかなりの競争力を発揮し、強力なパフォーマンスを見せ、レースのなかでポジションを上げていった。シーズン序盤にそれを見られたのは良いことだ」とエギントン。
「(トラブルで)ピエール(・ガスリー)が止まった後に出たセーフティカーは、裕毅に不利に働いた。彼はその直前にピットストップをしていたのだ。そのために彼の周囲のマシンが時間を失うことなくピットストップを行う機会を得た」
「しかし彼は、最終スティントで力強い走りを見せて8位でフィニッシュした。裕毅にとって今週末は理想的な流れとはいえなかっただけに、彼にとってもチームにとっても素晴らしい結果だ」
チーム代表フランツ・トストは、角田がミスなく順位を上げ、良いレースをしたとして高く評価した。
「裕毅は16番グリッドからスタートし、1周目を終えた段階ですでに12番手に上がっていた。そこからオーバーテイクをうまく決めて11番手に上がった」
「15周目にはミディアムタイヤに交換した。裕毅はポジションを防御しつつ前のマシンにプレッシャーをかけるという素晴らしい仕事をした。我々は3回ストップ戦略で走ることを決め、29周目に彼の2度目のピットストップをし、ソフトタイヤに換えた」
「彼は(フェルナンド・)アロンソをオーバーテイクし、(エステバン・)オコンといい戦いをした。セーフティカー後、オコンを抜くことはできなかったが、裕毅はひとつもミスをせず、非常に良いレースをしたと思う」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=8位
16番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ソフト→ソフト
スタートで順位をいくつか上げることができましたこともあり、今日のレースにはとても満足しています。終盤は少し運が味方してくれる形になりました。何台かにトラブルが起きたのです。とはいえ全体的に今日の展開には満足しています。
中団上位でコンスタントに戦えるようになるためには、やるべきことがまだたくさん残っていますが、パフォーマンスを改善し続けるために、マシンを開発していけると確信しています。
来週のレースに向けて、自分たちの主な限界が何なのかを探るため、今週末全体のデータを分析します。