2022年F1バーレーンGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは5番手、ジョージ・ラッセルは9番手だった。メルセデスのふたりは、Q3最初のランはユーズドソフト、2回目のランのみをソフトのフレッシュタイヤで走った。ラッセルは最終アタックのアウトラップでプッシュしすぎてタイムが出なかったということで、チーム代表トト・ウォルフは、チームがアウトラップの戦略についてラッセルにアドバイスしたと述べている。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 6番手(1分33秒121:ソフトタイヤ/15周)
予選 5番手(Q1=10番手1分32秒285:ソフトタイヤ/Q2=5番手1分31秒048:ソフトタイヤ/:Q3=5番手1分31秒238:ソフトタイヤ)
予選は厳しかったが、この一週間で直面した問題のことを考えれば、この結果を出せたことを誇りに思う。今のところ僕たちの前のドライバーたちは別次元にいるけれど、明日はスタートや作戦など、勝負どころがたくさんある。少なくとも彼らについていって、戦いに残れたらいいね。
僕たちには勝てるほどの速さはない。それはこの週末の前に言っていたとおりだ。でも先週はもっと差があるように見えていたのが、少し改善されて近づいている。僕たちが成し遂げたこと、そしてこの位置に来られたことを誇りに思うよ。
来週はさらに前進して、少しずつ、彼らを追い詰めていけるといいね。皆の努力によって改善がなされていく。僕たちは今、最大限の力を注いでいる。まだまだ先は長そうだが、僕はチャレンジが大好きだ。
(予選後の会見で語り)ほっとしたとまでは言わないけれど、全体的に満足している。この数週間、苦戦してきた。マシンに問題を抱えており、走っているときはちょっとした悪夢のようだったんだ。
決勝では(フェラーリとレッドブルは)遠ざかっていくだろうね。彼らと戦うことはないと思う。昨日の(プラクティスでの)レースペースで、彼らの方が1秒も速かった。だから僕は後ろのドライバーたちと戦う可能性が高い。もちろん、できるだけ速く走って、前に出られるよう全力は尽くすけれど、彼らとの差はあまりにも大きい。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 4番手(1分32秒935:ソフトタイヤ/19周)
予選 9番手(Q1=9番手1分32秒269:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分31秒252:ソフトタイヤ/:Q3=9番手1分32秒216:ソフトタイヤ)
理想的な一日ではなかった。Q3のタイムはQ2より1秒も遅かった。新品のソフトタイヤが1セットしか残ってなかったから、アウトラップで少し違うことを試してみたのだが、それがうまくいかなかった。
でもトライしたこと自体はよかったと思う。フェラーリやレッドブルと戦いたいと思っているからね。(新品タイヤで)1周のアタックしかできないなかで、リスキーすぎたのかもしれないが、僕たちは5番手6番手に落ち着くためではなくて、表彰台や優勝を争うためにここにいるんだ。
僕たちのマシンのペースは、間違いなくレッドブルとフェラーリには劣っているけれど、他の中団チームよりは上だ。だから明日の目標は、このグループの最上位に立つことだよ。
今は、マシンの問題を解決するために、あらゆることを試している。レギュレーション変更でどんなことでも起こりうることは分かっていた。唯一期待できる要素は、大きな問題を抱えながらも、速さで3番目の位置にいることだ。すべての感触が良いのにこの位置にいるのなら、少し困惑しただろうね。
決勝は明日だ。全力を尽くすよ。