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 ジャッキー・チェン・DCレーシングは、スポーツカーレースへの復帰を目指し、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でフルタイム・プログラムを行うことを明らかにした。

 2019/2020年シーズンのWEC世界耐久選手権に参戦したのを最後に、スポーツカーシリーズに参加していないデビッド・チャンが共同経営するチームは、まだ確定していないもののLMP2クラス、もしくはLMP3クラスに焦点を当てるつもりだ。

 2015年に発足したDCレーシングは、WECとAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズに参戦。JOTAスポーツがオペレーションを担当した2017年のル・マン24時間レースで総合2位/LMP2クラス優勝をワン・ツーで決め、2018年には一度だけデイトナ24時間にも出場している。

 IMSAでの活動を予定する新しいチームは、アメリカ西海岸にヘッドクォーターを構える計画の「最終段階」にある。

 チャンによると、チームは来年のロレックス24(デイトナ24時間)でウェザーテック・スポーツカー選手権のフルシーズン・デビューを果たす予定だという。

「もちろん、(DPiクラスに代わって2023年から最高峰カテゴリーに位置づけられる)IMSA GTPの周りには大きな興奮がある。しかし一歩下がって、このパドックのあり余るほどの規模と深いレベルの才能をすべてのクラスで見ると、それは本当に印象的だ」と彼は述べた。

「それはスポンサーパートナーにとっても、潜在的なクライアントにとっても、非常に魅力的なパッケージになる」

「私たちは2020年にこのスポーツから去らなければならなかったが、その間にふたたび競争に参加する機会を探ってきた。だから、IMSAにフルタイムで参戦することになり、とても興奮している」

「ここ北米に新たな拠点を設けることで我々はビジネスを構築し、お客様に素晴らしい体験を提供することができるようになる」

 ジャッキー・チェン・DCレーシングの声明によれば、チームが計画しているプログラムの詳細は「近い将来」アナウンスされる予定だという。

「最近、私たちは競技に参加していないが、この新しい焦点でチームを構築していくなかで、いくつかの大きな成功を収めてきた主要なチームメンバーを維持したり、彼らとふたたび繋がることができた」とチャンは語っている。

クラス3位でチェッカーを受けた37号車オレカ07・ギブソン(右)が同2位に繰り上がり、ジャッキー・チェンDCレーシングがLMP2クラスでワン・ツー・フィニッシュを飾った
2017年のル・マン24時間レースでLMP2クラス1-2フィニッシュを飾ったジャッキー・チェン・DCレーシング
2018年のデイトナ24時間レースに参戦したジャッキー・チェン・DCR・JOTA
2018年のデイトナ24時間レースに参戦したジャッキー・チェン・DCR・JOTA