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<p>名古屋フィル 第2次世界大戦中ロシアで作曲「戦争交響曲」演奏 | NHKニュース</p><p>名古屋フィル 第2次世界大戦中ロシアで作曲「戦争交響曲」演奏 #nhk_news</p><p>【NHK】名古屋市を拠点に活動するオーケストラが今月11日、第2次世界大戦中にロシアで作曲された作品を演奏しました。「戦争交響曲」…</p><p>今月11日、名古屋フィルハーモニー交響楽団が名古屋市内で定期演奏会を開き、ロシアの作曲家、ショスタコーヴィチの「交響曲第8番」を演奏しました。 この作品は、第2次世界大戦中の1943年、ロシア南部のボルゴグラード、当時のスターリングラードをめぐるソ連とナチス・ドイツの攻防戦がナチス側の部隊の降伏で終結したあとに作曲されたもので「戦争交響曲」の一つに数えられています。 名古屋フィルハーモニー交響楽団は、去年1月に演奏会のプログラムを発表しましたが、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、一部の楽団員からは、戦争を題材にしたロシアの作品を演奏することにためらいや疑問の声も出されたということです。 しかしこの作品は、ショスタコーヴィチ自身も「内面的で、悲劇的で、激しい葛藤がある」と語る暗い曲調の作品で、戦争の悲劇や犠牲者への哀悼などが込められているとされていることから、楽団は予定どおり演奏することにしたということです。 楽団はこうした考えを理解してもらおうと、演奏の4日前、ツイッターに「この曲は戦勝を記念するための曲でも戦意を高揚するための曲でもない」などと投稿しました。 この投稿に対しては、多くの反響がありましたが、「楽団の方々の想いをしっかり受け止めたい」「むしろこんな時だからこそ聴くべき曲だ」など、多くが肯定的なものだったということです。 演奏を聴いた60代の男性は「一般の人たちが戦争や政治の犠牲になってしまう不条理は、今のウクライナの状況とこの曲の描いたものとで共通していて、そうした不条理を改めて目の前に突きつけられたような気がした」と話していました。 指揮を務めた井上道義さんは「第2次世界大戦中のように大衆は『敵国の芸術だからやめろ』と言ってしまうこともあるが、誰の中にでもある差別意識や敵意を乗り越えていかなければいけない。ショスタコーヴィチの音楽には世の中には裏も表もあるということが表れていて、そういう点で彼の音楽を今聴くことは必要だと思う」と話していました。</p>