日本は「雇用維持」という目的を過度な中小企業優遇策によって実現しようとしたために、ゾンビ企業が増加し、成長できたはずの企業に対してまでも成長の芽を摘んでしまいました。今や中小企業は、生産性を引き下げる要因となってしまっています。税理士の三反田純一郎氏は、現在に至るまでの日本の中小企業経営スタイルを、その特殊性から「日本型中小企業経営」と呼んでいます。あえて「日本型」としているのは、様々な指標から日本以外の国では考えられないような“機能不全の症状”が隠し切れずに出始めているからです。日本の中小企業のリアルを見ていきましょう。