4月9日に富士スピードウェイで開催された2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦富士。決勝後の会見で優勝を飾った平川亮(carenex TEAM IMPUL)、2位の野尻智紀(TEAM MUGEN)、3位のサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、そしてcarenex TEAM IMPULの星野一義監督がレースを振り返った。
■平川亮(carenex TEAM IMPUL)
決勝 優勝
「2020年第1戦もてぎ以来の優勝ですね。昨年は最高位が2位と悔しいシーズンだったのですが、今シーズンは初戦から優勝でき、本当に良かったです。オフの間なかなかクルマが決まらず、少しハマり気味だったのですが、今朝からクルマがまとまってきたので、まずはそこまでクルマを持ってくることができたのが良かったです」
「このまま、また明日も第2戦がありますので、このままの勢いでいけば明日も優勝できるチャンスはあると思います。明日も予選、決勝と大変なので、しっかりと休んで明日また力を発揮したいですね」
「明日に向けてアジャストしなければならない部分もありますが、第1戦が良かったということは第2戦も悪くはないと思います。ライバルたちも追いついてくると思いますので、それ以上に、ライバルを引き離せるように、今夜またしっかりと分析して準備したいと思います」
■星野一義監督(carenex TEAM IMPUL)
「レースを見て、ハラハラ、ドキドキしましたが、特に上位3〜4名はプロフェッショナルな走りでしたね。タイヤのローテーションでタイムのいいときも悪いときもありましたが、終盤(32周目)の平川選手の22秒台というファステストラップは素晴らしかったです。あれはマシンの力以上に平川選手がファイトを燃やしてくれたおかげと思いますし、最後まで緩めることなく、無理のない範囲で思いっきり走った結果だと思います。ロングランのペース含めて今回は優勝という結果が出ましたので、すごくいいレースでした」
「先ほどの公式映像のインタビューでもお話しましたが、(30周目の13コーナーで)アウトからかわされそうになった野尻選手が、次(プリウスコーナー)でインになるという計算をしながらも、無理に被せることなくフェアで、プロフェッショナルな走りを見せましたね。これは優勝以上に彼のプロとしての評価されるべきところだと思います。僕は優勝した平川選手も、2位の野尻選手もともに素晴らしいと思います」
■野尻智紀(TEAM MUGEN)
決勝 2位
「2位という結果は、一時トップに立っていただけに、もちろん悔しさはあります。しかし、レースとしては6番手スタートから非常に思いきったチャレンジができましたし、内容としては満足しています。ただ、昨年も平川選手は非常にロングランのペースが良かったので、今年も初戦から怖い相手に勝たれたな、という印象が大きいです」
「昨年のチャンピオンということは、一瞬にして忘れ去られてしまうことです。なので、しっかりと自分で意識を強く持ち、『今年も誰にも負けない』という気持ちをしっかりと持って戦えたレースだったのではないかと思います」
「また、チームメイトの笹原右京選手も予選で非常に速かったです。決勝は彼が望んでいた結果ではなかったと思いますが、チームとともに前進をし、すべてのレースでTEAM MUGENが前に立ち、そして優勝するレースが実現できるように、明日以降もファンのみなさんの力を借りて、精一杯頑張りたいと思います」
「(30周目の平川とのバトルについての問いに対し)後ろに迫ってきたことは、前の周のホームストレートからわかってはいました。ただ、あの時点では僕の方がタイヤが厳しいというところもり、トラクション性能も違っていたと思うのですが、正直『あそこで来たか』という感じはありましたね。もう少し僕の位置が前だったら、平川選手のラインを防ぐことはできたかなというところもあったのですが、あれくらい並ばれていると僕にできることはもうありませんので、潔くサイド・バイ・サイドでいくしかないなと。かわされてからは、しっかりと2位に徹して走ろうと決意しました」
■サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
決勝 3位
「3位を獲得することができ、非常に嬉しい。5番グリッドからのスタートだったけど、オープイングラップで3位にまで上がることができたしね。途中レースをリードすることもできたけど、その際の気分はすごく良かったかな。ただ、リードをキープすることができなかったのは残念だったね。できるだけ自分のペースをキープしたかったけど平川選手にパスされて……その後も追いかけたかったけど、追い返すことは不可能だった」
「ピットストップも非常にスムーズにできたと思うし、今日の結果は本当に嬉しい。チームと一緒に獲得した3位という結果を光栄に思っているよ。昨年はKONDO RACINGも苦戦が続いていたし、僕自身も入国が叶わずほとんどのレースに出走できなかったから。久しぶりに開幕戦から参戦し、初戦で3位を獲得できたことは本当に嬉しい」
「明日も予選と決勝があるから、ベストを尽くして頑張りたい。第2戦でもできるだけ多くのポイントを獲得してシーズンをいいかたちでスタートさせたいね」