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ウクライナ侵略前からたびたび物議を醸してきた駐日ロシア大使館のツイッターが陰謀論の“沼地”にハマり始めている。7日には「米国国防省の資金援助のもとにウクライナ で進められていた生物兵器プログラムの証拠隠滅」などと投稿。あまりの“奇想天外”ぶりに、日本のネット民から「ムーにでも寄稿しとけ」と、有名オカルト雑誌を引き合いにツッコまれる始末だ。

東京・麻布台のロシア大使館(編集部撮影)

ウクライナでの戦闘が激化して以降、ロシア大使館のツイッターは日本国内のネット世論に対し、自らの立場を有利にしようと真偽不明の情報戦を積極的に仕掛けてきている。先月28日には、「ロシアに対して情報戦が繰り広げられています」などと“被害者ヅラ”するコメントが炎上。現職国会議員で最多の244万フォロワーを擁する自民党の河野太郎衆院議員も参戦し、日本語と英語で「恥を知れ!」と一括して注目されたばかりだった(関連記事「恥を知れ」河野太郎氏が“参戦”、ロシア大使館のツイートに一喝!

当初は本国が物量で勝る軍事力を押し切り、短期決戦で終わると目論んでいた中で、ウクライナ側の激しい抵抗に直面。SNSでも同国のゼレンスキー大統領が巧みな発信で国際世論に訴えかけ、情報戦ではロシア側の旗色が悪くなるばかり。その苛立ちを募らせてか、ここ数日の駐日ロシア大使館のツイッターも、常識的に考えにくい内容の投稿を連発している。

ザポリージャ原子力がロシア側に砲撃された後は、本国の見解を元に「ウクライナのナチストが核爆弾を手にしたらいったい何が起こるのか、想像することもできません」「ウクライナのナチからなるアゾフ大隊の戦闘員らはハリコフ物理技術研究所の原子炉に爆発物を仕掛けた」などと、もはや陰謀論を地で行く展開に。

そしてこの日、大使館は「米国国防省の資金援助のもとにウクライナ で進められていた生物兵器プログラムの証拠隠滅」「2月24日に行われたペスト、炭疽症、野兎病、コレラ、その他致命的疾病病原菌 の緊急破壊 に関する文書 が、生物研究所職員により提供された」などと、やや不自然な日本語も交えながら、誰もが驚くような“電波系”と目されかねないコメントを綴った。

ここまで来ると炎上するのを通り越して、もはや失笑レベル。日本のツイッターユーザーからは

公的なアカウントがまるであっち系のアカウント

お笑い芸人に転向したの?

はいはい、お薬出しときますね〜

施設破壊によるバイオハザードの危険はないのでしょうか。ただちに特別軍事作戦を中止して調査団派遣交渉に切り替えたほうがよいように思えます。ご検討よろしくお願いいたします。

などと皮肉を投稿する大喜利状態となり、しまいには「ムーにでも寄稿しとけ」と突っ込まれていた。

この一連の投稿には、30万超のフォロワーを擁する元LINE執行役員の実業家、田端信太郎氏も呆れたように、「このレベルのフェイクだと、近い内にTwitterからアカウント停止食らっても文句いえねーぞ。ワイは言論の自由の信奉者だからロシア大使館のアカウントといえども、安易にアカウント凍結すべきじゃない、思っていたが、このレベルだと、全く庇う気すら起きなくなってきた・・・」とツイートしていた。ツイッター社は近年フェイクニュースの規制対策を進めており、今後も陰謀論的な投稿が続けば、同社の対応が注目されることになりそうだ。