メルセデスは、F1第2戦サウジアラビアGPの予選でルイス・ハミルトンが早々に敗退したのは、W13のセットアップが“少し行き過ぎていた”ためだと弁明した。
ハミルトンはジェッダにおいて、この5年間でも最悪の予選に苦しんだ。7度のF1世界チャンピオンである彼が予選Q1で敗退したのだ。ハミルトンはメルセデスチームに謝罪したが、トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、チームがマシンセットアップの限界を押し上げる試みに失敗したことが原因だと認めた。
「基本的に我々は、シーズン終盤ほどまだマシンを理解していない。まだ2戦しかやっていないのだ」とショブリンは、メルセデスのYouTubeチャンネルのサウジアラビアGP解説動画で語った。
「我々はセットアップについて常にルイスと模索し、パフォーマンスを発揮できる方向性を見つけようとしている。金曜日から土曜日にかけて良い方向性が見つかり、彼はフリー走行3回目にそれを試すことができた」
「予選セッションに向けてその方向へかなり進めていったが、結局最初からやりすぎてしまった。リヤのグリップが欠けていた」
ショブリンは、ジェッダのようなミスが許されないコースにおいて、ドライバーがグリップの低さに対処していたことで二次的な影響が出たことを強調した。
「ジェッダはストリートサーキットなので、しっかり自信を持つことが必要だ。超高速のコースであり、ウォールは非常に近くにある。リヤのグリップがないとドライバーは自信を持てない」とショブリンは付け加えた。
「結局我々は少し先に行き過ぎたが、有用な学びの場になった」
メルセデスのW13に影響を与えているひどいポーパシングの問題は、これまでマシンのパフォーマンスを発揮する妨げとなっている。ショブリンは、メルセデスが問題を解決するまで、パフォーマンス不振が普通のことになり得ると予測した。
「基本的に現在の問題は、マシンに十分な速さがないということにある。速さを完璧にしなければ、予選セッションでリスクにさらされるだろう」
「できるだけ早く、より速いマシンを作る必要がある」