9度の世界ラリー王者であるセバスチャン・ローブが、DTMドイツツーリングカー選手権に参戦するレッドブル・アルファタウリAFコルセのフェラーリ488 GT3 Evoをテストしたと、フランスのスポーツカーレース情報サイト“Endurance-info”が報じている。
ベルギーのスパ・フランコルシャンで3月28〜29日の2日間行われたテストに参加した48歳のローブは、2022年シーズンに同チームからフル参戦するフェリペ・フラガ、ニック・キャシディとともに、フェラーリのGT3マシンのステアリングを握ったという。
スパではこの日程で、LMP2、LMP3、LMGTE車両も走行していた。
この件について問い合わせを受けたレッドブル・アルファタウリAFコルセのスポークスパーソンは、ローブが現地にいたかどうかについてコメントすることを拒否している。
ABB FIAフォーミュラE世界選手権との日程重複により、AFコルセはポルティマオとノリスリンクのDTM戦において、キャシディの起用ができなくなる可能性がある。ローブのテスト起用は、これを見越したものとも理解できる。
2005〜2006年にはル・マン24時間レースへの出場経験も持つローブにとっては、2019年に自チーム『セバスチャン・ローブ・レーシング』からエントリーしたFFSAフランスGT選手権の最終戦が、直近のスポーツカーレース参戦となっている。
ローブは近年もオフロードのイベントに出場を続けており、2021年のエクストリームEのシーズンと2022年のダカールラリーをともに2位で終え、さらにセバスチャン・オジエとの劇的な争いののちに2022年のWRC第1戦モンテカルロを制している。