このところ、日本のNFT業界は楽天グループやSBIといった大手ネット企業が相次いで参入したこともあり、活況を呈している。23日にはLINEも参入を発表した(詳しくはこちら)。そんな中、スポーツ配信プラットホーム「DAZN」も、NFT事業をスタートさせた。
「DAZN」を運営するDAZN Japan Investment(東京都港区、ジェイムズ・デビッド・ラシュトン代表)と、メディア事業やゲーム・映像事業を手掛けるミクシィ社(東京都渋谷区、木村弘毅社長)が、共同で開発・運用を行うNFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「DAZN MOMENTS」(ダゾーンモーメンツ)が24日、ローンチされた。
第1弾はJリーグのベストゴール映像
「DAZN MOMENTS」はスポーツ特化型のNFTマーケットプレイスで、第1弾としてJリーグ公式戦試合映像コンテンツ「DAZN J.LEAGUE MOMENTS」の販売を開始した。元日本代表の柿谷曜一朗選手(名古屋グランパス)や、昨シーズンのJ1リーグMVPのレアンドロ・ダミアン選手(川崎フロンターレ)のベストゴールのNFT映像などが、抽選申し込み受付中だ。 今後はプロ野球をはじめ、様々なスポーツジャンルのNFTコンテンツを提供していく予定。
商品には、Legend(29,800円)、Super Rare(9,800円)、Rare(2,480円)の3つのレアリティが設定されており、NFTが購入できるだけではなく、段階的にはユーザー同士でコンテンツを売買できるように環境を整えていくという。
商品の購入には、ミクシィ社が提供する統合プラットホーム「MIXI M」のアカウント登録が必要。NFTコンテンツを購入するためには、あらかじめ登録したクレジットカードなどで、モバイル決済サービス「MIXI Cash」に現金をチャージする必要がある。なお、「DAZN MOMENTS」の売上の一部は選手、所属クラブへ還元される。
DAZN「スポーツ界の盛り上げに寄与できる」
サービスのローンチにあたって、DAZN Japanの山田学エグゼクティブバイスプレジデントは、次のようにコメントした。
「JリーグはDAZNにとってローンチ当初より非常に重要なパートナーであり、このような新規事業に一緒に取り組むことでより一層日本のサッカー界、スポーツ界の盛り上げに寄与できると考えております。『DAZN MOMENTS』はどなたでも簡単にご購入いただけますので、ぜひともスポーツファンの皆様のスポーツライフの一部として楽しんでいただければと思います。」
また、ミクシィの木村弘毅社長も次のようなコメントを寄せている。
「スポーツの名シーンをお気に入りのスニーカーのように、いつまでも眺めたり、友人に自慢したり、トレーディングを楽しんだりして欲しいと思います。また、収益の一部は各スポーツ団体の収益となります。スポーツファンの皆さまの記憶のアーカイブを作ることが、日本のスポーツが成長していく財源となっていく未来に非常に高い期待を寄せています。」