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 MotoGP第2戦インドネシアGPの決勝レースがプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで行われ、優勝したミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)、2位のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、3位のヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)が会見に出席。雨に影響されたレースを振り返った。
 

■ミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)/決勝:優勝

「ああいういいスタートじゃなかったら、レースはまた違っていたかもしれない。誰かの後ろにいると、水しぶきやバイザーについた雨粒で、本当に何も見えなかった。正確なラインをとるのもすごく大変だったし、グリップレベルを判断するのも難しかった」

「レース終盤までには、自分がどれだけプッシュできるのか、もうちょっとわかるようにはなるだろうと思っていた。でも、雨の中で20周を走行するのとプラクティスで走るのとではまったく違う。プラクティスでは、ブレーキングポイントで突っ込んだりタイヤをクールダウンしたり、もう少し探ることができる。だけど今回(のレースでは)とても難しくて、マネジメントが必要だった」

「幸い、いいスタートが切れて、そのあと少しの間ジャックを追いかけて(状況を)理解できた。それから(トップに立って)ギャップを築き、残りのレース周回をコントロールしたんだ。もしあと7周あったらわからなかったね。ファビオ(・クアルタラロ)はとてもいいペースで追い上げて来ていたし。優勝という形で表彰台に戻ってこられてうれしいよ」

「(KTMが今後も上位で戦えるかどうかは)まだ2戦しかしていないわけだから、判断するには早い。もちろん、今度のレースでもこの強さを維持したいとは思っている。シーズン中に3、4回だけパフォーマンスを発揮してあとは平均というのは避けたい。もっと表彰台に上がりたいね」

「本当に頑張っていかないといけない、と意識している。それはこのカテゴリーでは普通のことではあるけれど。みんな、とても僅差で争っているから。違うセットアップがQ2に行けるかどうかを分けることもある。それが週末全体を一変させてしまうこともあるんだ。まずは速く走ること、それからレースでいいパフォーマンスを発揮すること、ポイントを獲得することに集中していくよ」

■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/決勝:2位

「今日の結果はすごく重要なものだよ。ドライでのレースだと思っていて、ペースもこの週末全体でとてもよくて、フィーリングもすごくよかったという状況だったわけだから。それに、20周というレースが僕にとっては少し、ちょうどいい周回数だったんだ。タイヤが摩耗してくると、少し加速が鈍ると感じていたから。7周減ったおかげで、最初から最後までプッシュできた」

「ドライではすごくいいペースだったんだけど、ウエットでも悪くはなかった。どのサーキットでもリヤのグリップがもっとほしいといつも言っていたんだけど、ここでのグリップはすごくよかった。ウエットで速く走れると気づくのに、少し時間がかかってしまったけどね。5番手を走っていたとき、もっと早く走れると感じた。2位というポジションで終えられてとてもうれしいよ」

「(ポジションを落としたときは)二つのくだらないミスを犯したんだ。最終コーナーで縁石に乗り上げて、スピンしてしまい、加速しなかった。ちょっとロスしたけれど、ストレートでは悪くなかった。ただ、さっきも言ったように、ウエットコンディションでどのくらい速く走れるのか、ということに気づくのに時間がかかってしまったんだよね。最終ラップではウエット(路面)にひじが触れるとは思わなかったようなところでプッシュしていたよ。このサーキットでは特別なものがあったけれど、もっとほかのサーキットでも実現できたらと思う」

■ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)/決勝:3位

「表彰台を獲得できてうれしい。もう少しいい結果を期待していたけれど。ただ、レース序盤は(コース上の)水の量が多く、しっかりと自信を持って走るのに時間がかかった。ミゲールとジャック(・ミラー)、それから(アレックス・)リンスは最初からハイペースで、びっくりしたよ」

「リンスの後ろで僕は少しタイムをロスしてしまったけれど、それ以上にジャックの後ろにいたときにタイムロスした。そのときはとても速く走れると思っていて、ミゲールをとらえられるか2番手をキープできるかもしれないと考えていたんだ。ファビオが僕をオーバーテイクするまではね」

「ただ、僕はコーナーの立ち上がりでスピンがひどくて、ブレーキングを頑張っても、そこでタイムをロスしていた。ほかのライダーを素早く抜くにはいいバランスだったというわけじゃなかった。全力は尽くしたよ。ファビオが僕をかわしていって、表彰台を完全に失ってしまったと思ったけれど、さらに攻めて、ジャックをとらえることができた。ジャックはリヤタイヤの右側のグリップに苦しんでいたんだ。だから彼をかわせた。そして3位を獲得できたんだ」

「残り2周でファビオに追いつこうとプッシュしたけれど、彼もすごくいい感じで走っていたし、2周じゃとても(追いつくには)足りなかった。いいレースウイークを過ごして3位になれたと思う。この24時間で、フリー走行4回目でクラッシュして、(予選で)1列目を獲得して、ウエットレースになった。少しミスはあったけれど、表彰台で終われたんだから、いい締めくくりになったよ」

「このコンディションで、(ドゥカティは)少し加速でロスしていると思う。ドゥカティは加速で強いバイクであるはずなのに、このレースではそうではなかった。それを解決してコーナー進入でフロントのよさを維持できれば、本当に勝てるバイクになるだろうね」