マレーシアの刺客、見参。元英国選手権王者が『プロトン・アイリスRX』をEuroRX1に投入へ

 元イギリス・ラリークロス選手権王者でFIAヨーロピアン・ラリークロス選手権の表彰台獲得経験も持つオリー・オドノヴァンが、自身の所属するチームRXレーシングからのエントリーで2022年のEuroRX1へのフル参戦を表明。その元王者がステアリングを握るのは、マレーシアを本拠地とするプロトンの『アイリス』をベースとした『Proton Iriz RXスーパーカー(プロトン・アイリスRXスーパーカー)』になることがアナウンスされた。

 このチームRXレーシングが打ち出していた新型モデルの投入プランは、長年の協力関係にあるトニー・バーディ・モータースポーツ(TBM)とともに、R5規定ラリーカーの開発を担ってきたメラーズ・エリオット・モータースポーツ(MEM)がコラボレーション体制を構築。既存のR5カーをベースとした、まったく新しいRXスーパーカーの開発製造を手掛けることを目標とし、当初のプロジェクトから約1年遅れでの実現に漕ぎ着けた。

2022年WorldRX日程改訂、電動化初年度は“聖地”で7月開幕。最終戦未定の全12戦を予定

 3月第3週に実施された最新のFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)を経て、2022年のWorlRX世界ラリークロス選手権のカレンダーが改訂。当初、ダブルヘッダー多数の全12戦をスケジュールしたものの、電動最高峰“RX1e”クラスの導入を予定する新シーズンは7月初旬にWorldRXを象徴するスウェーデンの“聖地”ホーリエスで開幕し、全7カ国で争われることとなった。

 欧州選手権のEuroRXが5月のハンガリーで開幕したのち、新たな電動車両の時代は7月のスウェーデンで開幕。聖地での名物イベント“マジック・ウイークエンド”では、WorlRXに加え、EuroRX1、EuroRX3、さらに電動ワンメイクのFIA RX2eチャンピオンシップも併催される。