BMW M LMDhの開発に「遅れなし」今夏のロールアウトに向け、予定どおり進行中/IMSA

 BMW Mモータースポーツのボスであるアンドレアス・ルースは、2023年のIMSA GTPクラスに登場するBMW M LMDhの開発状況について、「非常に厳しい」スケジュールであることと認めつつも開発に遅れはないとし、今夏には最初のロールアウトにこぎつける予定だという。

 ドイツのメーカーが2024年のプログラム拡張も検討しているLMDhの計画はまず、ヨーロッパで大規模なテストプログラムを実施した後、来年の“ロレックス24”ことIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間レースでのデビューに向け、アメリカに焦点が移される予定だ。

トヨタとの“対決前倒し”なるか。ポルシェ、LMDh車両での2022年WEC参戦は「興味深い選択肢」

 ポルシェのモータースポーツ責任者であるトーマス・ローデンバッハは、2022年のWEC世界耐久選手権においてLMDh車両の参戦が承認されたことについて、ポルシェにとって「興味深い選択肢」であると説明している。

GTPクラス新設に向けたプロセス発表。LMDh車両の開発テストはIMSAがコントロールへ

 北米でスポーツカーレースを統括するIMSAは、2023年のウェザーテック・スポーツカー選手権に新設するGTPクラスに向け、LMDhおよびル・マン・ハイパーカー(LMH)車両のホモロゲーションに関するタイムラインを明らかにした。シリーズは今年後半に2度の公式テストを設定し、2回目のテストにおいては2023年に参戦する全マニュファクチャラーの参加を義務づける。

LMDh車両の2022年WECハイパーカークラス参戦をFIAが承認。正式導入を「シームレスに」

 WEC世界耐久選手権、およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で2023年から採用される新規定『LMDh』に準拠する車両が、そのホモロゲーションに先立って、2022年のWECにスポット参戦することが可能になった。3月19日のFIA世界モータースポーツ評議会における承認事項として発表された。