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 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の第3戦『アキュラ・グランブリ・オブ・ロングビーチ』に、ホンダの北米における高級車ブランド、アキュラのアニメシリーズである『チアキのジャーニー』カラーをまとったNSX GT3が登場する。この車両を走らせるグラディエント・レーシングが、3月30日に発表した。

 4月9日にアメリカ・カリフォルニア州のロングビーチ市街地コースで行われる100分間のスプリントレースにおいて、HPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)ファクトリードライバーのマリオ・ファーンバッハーと、長年グラディエントでドライブするマーク・ミラーが、この特別カラーの66号車アキュラNSX GT3 Evo 22でGTDクラスへ参戦、4部構成を持つYouTubeアニメシリーズをプロモートすることになる。

 このアニメシリーズは、主人公のチアキが叔父からの指導を受けながらドライビングテクニックを磨いていくというもので、NSXやインテグラなど、アキュラの“タイプS”シリーズが登場する。

「『チアキのジャーニー』は、 アニメとアキュラの“Less Talk, More Drive”というコンセプトを結びつけ、新世代のプレミアムカー購入層をアキュラブランドへと惹きつける」とアキュラのバイスプレジデント兼ブランドオフィサーのジョン・イケダは述べている。

「美しいグラディエント・レーシングのアキュラNSX GT3をマリオとマークがロングビーチのストリートでドライブすること以上に、パフォーマンスを重視するアキュラのタイプSシリーズをプロモートするのに最適なものはない。アニメシリーズにおいて、チアキがちょうどこのロングビーチで勝利を収めるのと同じだ」

グラディエント・レーシングがロングビーチ戦で走らせる『チアキのジャーニー』カラーのNSX GT3 Evo
グラディエント・レーシングがロングビーチ戦で走らせる『チアキのジャーニー』カラーのNSX GT3 Evo

 テキサスをベースとするグラディエントは今年、IMSAウェザーテック選手権内の長距離耐久戦『ミシュラン・エンデュランス・カップ』に集中することになっていた。そのためロングビーチは、同チームにとっては現在のところ今季唯一のスプリント・カップ参戦となる。

 ただし、チームはスプリント・カップ全戦を戦うべく、スポンサーと資金を積極的に探し求めているものと思われる。

「ロングビーチは我々のエンデュランス・カップのスケジュールに対して、本当に楽しい追加ラウンドとなるだろう」とチーム代表のアンドリス・ライビンズ。

「チーム全体が、デイトナとセブリングで非常に高いレベルのパフォーマンスを見せていたが、運がなかった。そのため、もう1レース参戦イベントが追加されることは、この勢いを維持するための良い方法だ」

「マークとマリオはどちらもこのシャシーで表彰台に立っており、今季のピットストップは非常にうまくいっている。来週のレースは素晴らしいものになると思う」

 ドライバーのファーンバッハーは次のように述べている。

「ストリートサーキットへの挑戦を、僕は本当に楽しんでいる。タイトなコーナーは、基本的に逃げ道やマージンを与えてくれない。それはとても大きな挑戦だ」

「マークは良いドライバーだし、過去数シーズンにわたって彼と戦うことを楽しんできた。だが、今年のデイトナで僕らは一緒に仕事をし、表彰台、そしてトップに立つことができるクルマを手にできていると、確信しているよ」

通常カラーで第2戦セブリング12時間に出場したグラディエント・レーシングの66号車アキュラNSX GT3 Evo
通常カラーで第2戦セブリング12時間に出場したグラディエント・レーシングの66号車アキュラNSX GT3 Evo