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3月初め、Apple(アップル)はメジャーリーグベースボール(MLB)と初のライブスポーツ契約を締結し、2022年シーズンに向けて多くの試合やその他のMLBコンテンツをApple TV+サービスに提供することを発表した。米国時間3月29日、Appleは「Friday Night Baseball(フライデーナイト・ベースボール)」の最初の12週間のダブルヘッダースケジュールを公開し、インターネットにアクセスできる人なら誰でも、Apple TV+のサブスク契約なしで自由に視聴できるようにすると発表した。

以前Appleは、フライデーナイトゲームのいくつかを「期間限定」で無料提供することを示唆していたが、その数については詳しく述べていなかった。この提供により、より多くのユーザーが、Apple TV+サブスクリプションにコミットする前に試してみるようになる可能性がある。AppleはTechCrunchに対し、消費者が無料でゲームをストリーミングするために、TV+のサブスクリプションや無料トライアルにサインアップする必要がないことを確認した。

Appleによると「Friday Night Baseball」スケジュールの前半は、4月8日に配信開始される予定。最初の試合は、New York Mets(ニューヨーク・メッツ)とWashington Nationals(ワシントン・ナショナルズ)の対戦で、ワシントンD.C.のNationals Park(ナショナルズ・パーク)から米国東部夏時間午後7時に生中継される。その後、Apple TV+では米国東部夏時間午後9時30分から、Houston Astros(ヒューストン・アストロズ)対Los Angeles Angels(ロサンゼルス・エンゼルス)戦をAngel Stadium(エンゼル・スタジアム)から生中継する。

その後も「Friday Night Baseball」ダブルヘッダーは、レギュラーシーズン中、Apple TV+で8カ国の野球ファンに向けて配信され続ける予定だ。6月24日までの前半のスケジュールは、こちらでご覧いただける。シーズン後半に行われるフライデーナイトゲームもAppleが無料にする予定かどうかについては、まだ不明だ。

MLBのシーズン開幕は労働争議で延期されていたが、それも解消された。

米国のファンは、ハイライトや進行中の試合のチェックを中心とした新しいライブ番組「MLB Big Inning」も視聴できるようになり、そちらはレギュラーシーズン中は毎晩放送される予定だ。さらに、米国とカナダのファンは、MLBの試合のリプレイ、ニュース、分析、ハイライト、クラシックゲームなどを含む24時間365日の新しいライブストリームと、ハイライトやその他のMLBオリジナルコンテンツを含むオンデマンド番組にアクセスできるようになる。試合や番組は、Apple TV+サービス全体でストリーミング配信され、地方放送の制限を受けずに視聴できる。

Appleはまた、4月15日は殿堂入り選手Jackie Robinson(ジャッキー・ロビンソン)のメジャーリーグデビュー75周年となることから、MLBがジャッキー・ロビンソン・デーを記念することにも言及している。

その夜、Appleの「Friday Night Baseball」では、元アメリカンリーグのジャッキー・ロビンソン新人王Randy Arozarena(ランディ・アロザレーナ)選手、オールスターでショートを務めたTim Anderson(ティム・アンダーソン)選手とChicago White Sox(シカゴ・ホワイトソックス)を訪問する特別中継を実施する予定だ。さらに記念イベントの一環として、2020年のナショナルリーグMVPであるFreddie Freeman(フレディ・フリーマン)選手と彼の新しいDodgers(ドジャーズ)のチームメイトが、昨シーズンのナショナルリーグのジャッキー・ロビンソン新人王Jonathan India(ジョナサン・インディア)選手とCincinnati Reds(シンシナティ・レッズ)をホストとして迎える。

Appleによると、レギュラーシーズン中の追加試合日程、放送チーム、制作の強化、試合前後の中継など、その他のプレゼンテーションの詳細については後日発表されるとのこと。

同ストリーミングサービスの「Friday Night Baseball」では、試合前後の関連番組もライブ配信される。

試合は以下の国でストリーミング配信される予定だ。

  • 米国
  • カナダ
  • オーストラリア
  • ブラジル
  • 日本
  • メキシコ
  • プエルトリコ
  • 韓国
  • 英国

今回の「Friday Night Baseball」は、Appleにとって初のライブスポーツへの参入となるが、かなり以前から同社のストリーミングサービスに追加することを検討していたといわれるものだ。しかし、このローンチは、Appleがその市場地位と多額の資金を活用して、他のストリーミング配信業者がなかなかできないようなことを行えるという例でもある。つまり、潜在的な加入者に対するサービスのマーケティング手段として、無料でライブスポーツを提供するというようなことだ。

試合は、iPhone、iPad、Mac、Apple TV上のApple TVアプリをはじめ、一部のスマートテレビ、ゲーム機、ケーブルTVのセットトップボックスなど、Apple TV+が搭載されているすべてのデバイスで視聴することができる。

画像クレジット:Apple

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(文:Aisha Malik、翻訳:Den Nakano)