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今年もタッグ結成!! 声優レーシングチームVART&ベストカーWebが富士エコカーカップ2022参戦!!【前編】

 2022年も富士スピードウェイで開催されたエコカーカップに、声優レーシングチームVART(ヴォイスアクターズレーシングチーム)とベストカーWebがタッグを組んで出場した!

 しかも今回はマシンがトヨタヤリスとVART所有のトヨタ86&スープラの3台へとパワーアップ。VARTのマシンのドライバーには、人気声優が名前を連ねている。

 前編と後編2回に分けてお届けする。

文/武井寛史、写真/中島仁菜

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■レース前日に大雪!! スタッフの尽力で何とか開催!!

前日の大雪で開催が危ぶまれたが、スタッフの尽力でなんとか開催。コース脇には雪が残るという季節感あふれるコンディションだった

 2月12日(土)、今年も富士スピードウェイ恒例のエコカーカップが開催された。ところが前日、大雪に見舞われ、開催が危ぶまれたが、スタッフの賢明な雪かき(?)の甲斐もあり何とか開催にこぎ着けた。

 まぁ2月中旬だから雪が降るのは想定内。個人的には絶対に中止だと思って自宅でのんびりしていたのだが、予定していた出発時刻の1時間前に開催の決定が出され、慌てて準備し決戦の地・富士スピードウェイに向かった。

 エコカーカップというのは、HV車を始め低燃費車を中心に速さじゃなく消費燃費を競うレース。参加資格は、自動車運転免許証を持っていれば誰でもOK。サーキットを走るためには、それなりのクルマと装備、準備が必要だけど、ヘルメットとグローブさえ用意すれば普段着でも走れる。

 昨年、ベストカーウェブとコラボするかたちで声優レーシングチームのVART(ヴォイスアクターズレーシングチーム)も参加。燃費レースの難しさと楽しさを知り、今回も参加することになった。

■今年はなんと盤石の3台エントリー

トヨタさんのご厚意でお借りしたエコカーのヤリスハイブリットが参戦。今回はヤリスチームの奮闘をお届け

 エントリーしたマシンは、エコカーとは真逆のサーキット走行用にチューニングされたVART86とBlack VARTスープラの2台に加えトヨタさんのご厚意でお借りしたエコカーのヤリスハイブリット(以下HV)の3台。

 気になるVARTのレポートは第二弾でお送りすることにして、ここではヤリスチームのレポートをお届けすることにする。ちなみにレースリポートを担当するのはVARTのドライビングインストラクターを務める私、プリウス武井(武井寛史)。レース歴は無駄に長くエコとは無縁。

 まぁ唯一環境に貢献していることといえば愛車がプリウスだということくらい。ベストカー本誌でもプリウス武井としてスーパーカー劇場を担当しているので、これを機に私の連載企画もお読み頂ければ幸いだ←宣伝。

 ヤリスHVチームのドライバーラインナップは、声優事務所・賢プロダクションの内海社長とマネージャーの野里さん、さらに青二プロダクションの桑原マネージャーさんという布陣。

 VARTを陰ながら支えてくれるスタッフの方々にもモータースポーツを体験してもらいたいと考えていて、昨年から準備しようやく実現できた。

 この3名、当然ながら富士スピードウェイはもちろんサーキット走行自体が初めて。エコカーカップは、サーキット初体験でも参加できるのは魅力。燃費レースとはいえどもレースの緊張感は十分味わえる。さて初参戦チームの結果はいかに…。

■燃費レースの絶妙なルールで楽しさ&難しさ倍増

練習走行中の各チームの計測データ。例年は練習走行中に予選が行われるが、今回は雪の影響でスタート位置を抽選で決定。ベストカーwebチームは引きの強さで予選5番手をゲット!

 レース当日は20分間の練習走行があるのでここでコース確認ができる。いつもはこの練習走行の際に180分レースの予選が行われるのだが、コースサイドに残る雪の影響もあり危険だということで、今年は抽選でスタート順を決めることに。

 ベストカーWeb編集担当さんの引きの強さもあり何とヤリスHVチームは予選5番手をゲット。これは優勝も狙える位置! 参加2年目にして総合優勝か!?と意気揚々と180分レースがスタートする。

 エコカーレースといえどもスタートは混乱するのでスタートドライバーはレース経験が豊富な私が担当。やはり上位からのスタートは有利で当然ながらトップ争いに加わる。助手席に乗る青二プロダクションの桑マン(あだ名ね)がタイムキーパーとしての役割を果たしてくれて絶好のポジションをキープ。

 スタートから20分後にピットイン。ここからは初参加の3名でレースを戦ってもらうことになる。ドライバー交代を素早く終わらせコースに復帰すると順位は5位。これはイケる! と思ったがレースはそんなに甘くない。

 1周3分15秒という設定タイムより速く走ってしまうとペナルティが課せられるのがこのレースの絶妙なルール。ヤリスHVチームは、7回の超過通過もあり出走台数50台中総合46位と沈んでしまった。まさに糠(ぬか)喜びとはこのこと。

 初めて走るサーキットが国際レーシングコース、しかも初レースというのは中々ハードルが高いとうことが露呈。とはいえ参加したメンバーはとても楽しめたようだ。

 ちなみに180分レース後に行われた60分レースは、ドライバー2名で戦ってもらった。内海社長と野里マネージャーの賢プロダクションコンビだ。抽選で決まっていたスタート順位は33位。17列目からのスタート。周回するごとに順調に順位を上げて行く。

 60分レースで決められている通過タイムは4分45秒。180分レースのチェッカーから直ぐのスタートだったこともあり、3分15秒のスピード感覚が残っていて、遅く走る難しさを痛感。コースにも慣れてきたことも手伝って6回のタイム超過が響き最終的には総合39位。ブッチギリの最下位で幕を閉じた。

■参加にかかる費用も意外とエコ

このレースは設定タイムより速く走るとペナルティが科される。遅く走る難しさを痛感……

 今後、エコカーカップへの参加を検討している方々に経費の話もしておこう。レースに参加したトータルの経費は意外とリーズナブル。

 ヘルメットとグローブを持っていれば、エントリー費の61,700円(180分と60分レースのダブルエントリー)以外に必要な経費は、自分の移動経費とレース中のガソリン代、ガムテープなどのケミカル用品、飲食代のみ。ちなみに燃費レースなので満タンにしておけば練習走行とレースは走り切れる。

 次回の開催は8月20日(土)。日本屈指の国際レーシングコースを走れてレーサー気分を味わえるので是非とも参加を検討してもらいたい。VARTメンバーの奮闘レポートは近日中に公開するのでお楽しみに!

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