3月29日、MotoGPに参戦しているレプソル・ホンダ・チームは、マルク・マルケスが4月1~3日に開催されるMotoGP第3戦アルゼンチンGPを欠場すると発表した。
マルケスは、3月20日に行われた第2戦インドネシアGPのウォームアップ走行の際に7コーナーでハイサイド転倒を喫した。
激しく路面に打ち付けられたマルケスは、脳震盪を起こしたことから、現地の病院で検査を受けた。大きな怪我はなかったが、MotoGPメディカルチームとチームの相談のもと、レースを欠場した。
しかし、スペインに帰国する途中に、視界に不快感を覚え、21日にバルセロナでベルナト・サンチェス・ダルマウ医師のもとで再度検査を受けた結果、昨年11月に患った複視の再発が確認された。
22日にはマドリードのルーバー国際病院でサミュエル・アントゥーニャ医師率いる医療チームを訪れ、脳を検査するMRIなどを使用した精密検査で、他の怪我がないことが確認されたが、1週間後に再検査を受けることが発表されていた。
今回、バルセロナで診察を受け、複視は回復しているが完治ではなく、定期的な検査による保存療法を続けていく必要があることがわかった。そのため、第3戦アルゼンチンGPは欠場することになった。
ベルナト・サンチェス・ダルマウ医師は「月曜日(28日)に行われたマルク・マルケスの2回目の神経眼科評価では、インドネシアGPで発生した転倒による第4右神経の麻痺に非常に良好な進展が見られた。回復はまだ完全ではないので、マルク・マルケスは保存療法で確立された治療計画に従わなければならない」と説明している。