AMD RadeonとNVIDIA GeForce GPUの価格は、現在、希望小売価格の25%増となっており、2022年の半ばまでには通常の価格に戻る見込みです。
AMD RadeonとNVIDIA GeForce GPUの価格は、現在、希望小売価格レベルに近づいており、わずか+25%高いだけです。
2020年に発売されたグラフィックカードにとって、+25%高いというのはまだ理想的ではありませんが、1年前に見た価格と比べればマシです。
ピーク時の希望小売価格の3倍から、現在は1.25倍まで下がっており、これは大きな改善です。
価格の継続的な改善に加えて、グラフィックスカードは、世界中の在庫でほぼ容易に入手できます。
価格の下落は、暗号とゲームの巨大な需要により、後でより高い価格で売れることを期待してスケーリングしたカード(高い価格で買った)を持ち続けようとしたスケーリング・コミュニティ(個人、小売業者、販売業者)にもマイナスの効果(私はプラスと言う)を与えています。
現在、EU/UKの主要小売店では、赤・緑両チームともGPU価格が希望小売価格から最大+25%上昇しています。
そしてこれは、実は予想よりもずっと早く起こっており、これもまた、ダフ屋にとっては予想外だったようです。ほとんどのレポートは、供給不足と価格インフレが2022年を通して続くと指摘していましたが、今回の新しいレポートは、早ければ5月には希望小売価格の水準に戻ることを示唆しているようです。
TechRadarのインタビューによると、英国の小売業者であるBoxは、3月の終わりにいることを考えると1ヶ月先の5月には、消費者向けグラフィックスカード分野に魅力的な価格設定が戻ると予想していると報告しています。
「GPUの価格は、ブームが終焉を迎えていることから、かつての市場水準に戻ると予想しています。4月末から5月初めには、より魅力的な価格に戻り始めるはずです。”
タイラー・デイビス(Box.co.uk)Tech Radarより
3DCenterが共有する価格については、以下の通りです:
※ 画像をクリックすると別Window・タブで開きます。
AMD Radeon RX 6000シリーズ グラフィックカードの価格(RDNA 2 GPU)3DCenterより:
小売店名 | RX6500XT | RX6600 | RX6600XT | RX6700XT | RX6800 | RX6800XT | RX6900XT |
Geizhals | 218-310€ | 405-518€ | 478-579€ | 689-1199€ | 968-1385€ | 1039-1399€ | 1242-1949€ |
Alternate | 230-302€ | 414-449€ | 479-579€ | 799-899€ | N/A | 1099€ | 1359-1479€ |
Caseking | 239-305€ | 417-439€ | 503-575€ | 771-957€ | 1028-1360€ | 1099-1311€ | 1299-1699€ |
Computeruniverse | 240-290€ | 429-660€ | 490-625€ | 754-1004€ | 989-1099€ | 1112-1361€ | 1265-1680€ |
Hardwarecamp24 | 249€ | 409-449€ | 479€ | 729-799€ | 998€ | 1079-1229€ | 1259-1279€ |
Mediamarkt | 264-399€ | 430-456€ | 520-580€ | 699-940€ | 1039€ | 1169-1249€ | 1489€ |
Mindfactory | 218-285€ | 395-444€ | 475-579€ | 689-839€ | 965-995€ | 1039-1189€ | 1269-1379€ |
Notebooksbilliger | 219-299€ | 419-509€ | 519-549€ | 749-899€ | 999-1054€ | 1112-1290€ | 1242-1949€ |
ProShop | 244-309€ | 450-509€ | 491-615€ | 779-972€ | 999-1639€ | 1099-1459€ | 1349-1782€ |
希望小売価格 | $199 | $329 | $379 | $479 | $579 | $649 | $999 |
上乗せ分 | +1% | +11% | +15% | +32% | +53% | +47% | +14% |
3/6の変化 | –7PP | –9PP | –11PP | –15PP | –10PP | –8PP | –10PP |
入手性(※) | 4 | 4 | 5 | 5 | 3 | 4 | 5 |
※ 入手性は入手しやすさを表し、5が一番入手しやすく、1が最も困難であることを意味します。 |
AMD Radeonグラフィックスカード、特にメインストリームとバジェットレンジは、6500 XTが希望小売価格、6600が希望小売価格の+11%増、6600 XTが希望小売価格の+15%増と、非常に良い価格設定になっています。
より高性能なセグメントでは、6700 XTは希望小売価格の+32%増から、6800と6800 XTはその人気から希望小売価格の+50%増から、超高級な6900 XTは希望小売価格の+14%増からとなっています。
NVIDIA GeForce RTX 30シリーズ グラフィックカードの価格(Ampere GPU)3DCenterより:
小売店名 | RTX3050 | RTX3060 | RTX3060Ti | RTX3070 | RTX3070Ti | RTX3080-10GB | RTX3080Ti | RTX3090 |
Geizhals | 330-529€ | 489-763€ | 579-848€ | 749-1088€ | 799-1133€ | 1013-1389€ | 1399-1999€ | 1899-3069€ |
Alternate | 399-529€ | 499-549€ | 635-699€ | 789-889€ | 829-999€ | 1049-1299€ | 1399-1759€ | 1899-2199€ |
Caseking | 386-419€ | 592-646€ | 629-749€ | 849-938€ | 839-993€ | 1072-1579€ | 1516-1851€ | 1999-2649€ |
Computeruniverse | 370-459€ | 525-680€ | 729€ | N/A | 830-1077€ | 1039-1459€ | 1516-1995€ | 1949-3433€ |
Hardwarecamp24 | 439€ | 589€ | 629-649€ | 949€ | 839-899€ | 1139-1279€ | 1499€ | 1989€ |
Mediamarkt | 359-490€ | 470-649€ | 670-790€ | 729-960€ | 820-1039€ | 1049-1541€ | 1399-1809€ | 2079-2649€ |
Mindfactory | 384€ | N/A | 589-699€ | 769-849€ | 829-959€ | 1039-1174€ | 1429-1679€ | 1949-2179€ |
Notebooksbilliger | 395-499€ | 489-692€ | 579-778€ | 789-1009€ | 799-1133€ | 1029-1389€ | 1449-1999€ | 1999-2674€ |
ProShop | 410-520€ | 520-650€ | 650-729€ | 840-909€ | 839-1049€ | 1099-1299€ | 1399-1999€ | 1969-2402€ |
希望小売価格 | $249 | $329 | $399 | $499 | $599 | $699 | $1199 | $1499 |
上乗せ分 | +22% | +31% | +34% | +34% | +23% | +33% | +7% | +17% |
3/6からの変化 | –7PP | –17PP | –21PP | –26PP | –12PP | –22PP | –9PP | –17PP |
入手性(※) | 5 | 5 | 5 | 4 | 5 | 4 | 5 | 5 |
※ 入手性は入手しやすさを表し、5が一番入手しやすく、1が最も困難であることを意味します。 |
NVIDIA GeForce GPUの価格は、現在、25~35%の間でほぼ落ち着いており、RTX 3080 Tiは、希望小売価格のわずか+7%増という最も魅力的なオプションとなっています。
それに続くのが、希望小売価格より17%高い3090です。NVIDIAの最もエントリーレベルのGPUである6500 XTとは異なり、RTX 3050は希望小売価格より22%高く、ややインフレ気味です。
また、最近、グラフィックスカードの価格が大幅に下がってきていることを報告しましたが、暗号通貨市場の修正に伴い、今後数ヶ月の間にさらに良いレートが期待されます。
見たところ、エントリーレベルのパーツが希望小売価格に近い価格で入手できるようになったので、多くのゲーマーにとっては良いニュースですが、特に2022年の半ば頃に次世代GPUの発売が近づくと、今後数ヶ月で価格がさらに下がるので、できればもう少し待つようにアドバイスしたいと思います。
解説:
次世代GPUの発売を控え、ETHの価格とは関係なく下落し続けるGPU価格。
遂に、希望小売価格の+25%まで来たようです。
ここまで来ると、希望小売価格まで来るのにあと少しと言ったところでしょう。
時期的に言って、RDNA3やLovelaceの更新を間近に控えた今の時期にすぐに旧世代となるGPUを購入するのはあまり得策とは言えません。
しかし、価格が下がるのは喜ばしいことだと思います。
これでETHのPoSが予定通りにアップデートされてくれればもう暗号通貨の価格の変動にGPU価格は左右されなくて済むということになります。
あと数年すれば、「昔はGPUの価格が暗号通貨の変動に左右されて大変だった」と言う昔話になるかもしれません。
この世界は移り変わりが速くてびっくりさせられます。
PoSの進行次第ですが、GPUマイニングは完全に過去の遺物になるかもしれません。
正直、世界中で二酸化炭素の排出量を制限している状態であるにも関わらず、マイニングだけ巨大な電力を消費しているのに何のおとがめなしと言うのは異常だと思っていました。
また、GPUを何百枚何千枚もマイニングに取られるというのはいかがなものかと思っていました。
世の流れとして、そろそろGPUマイニングはやめなければならない時期に来ていると思います。
暗号通貨の開発側もそれは十分承知しているのでしょうね。
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