レーシングチーム・ネーデルランドは、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の活動に「完全に焦点を合わせる」ため、ル・マン24時間レースのリザーブエントリーを取り下げる決定を下した。
Sportscar365によって明らかにされていたように、このレースのためのリザーブリストの3番目にその名が明記されていたオランダチームは、リストに残るか、完全に撤退するかを決定するためのタイムリミットを先週金曜日(3月25日)とする最後通告を出していた。
TDSレーシングが運営するLMP2チームは今年、プログラムをWEC世界耐久選手権からIMSAミシュラン・エンデュランスカップに移行させており、3月17~19日に行われたIMSA第2戦セブリング12時間では、開幕戦デイトナ24時間に続きクラス2位表彰台を獲得している。
「昨年、WECでLMP2プロ・アマのタイトルを獲得した後、私たちは(IMSAの)エンデュランスカップを新たな挑戦に選んだ」と語るのは、チームオーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアード。
「ル・マンに出場するには、ACOフランス西部自動車クラブによって運営されるWECやELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズなどに出場しなければ、そのチャンスはつねに少ないものになる」
「今年はエントリー台数が多いため、この先数カ月はエントリーの確定を待つ必要があるだろう。だが、我々はそれをしないことにした」
「(仮にリザーブリストに残った場合)ル・マンに出られるかどうかも分からないまま、チーム全体をアメリカからフランスに移動させ、ル・マン後はすぐにアメリカに戻らなければならない。2週間後にワトキンス・グレン6時間があるためだ」
「私たちはACOの配慮を理解し尊重しているが、2017年のデビュー以来、初めてル・マンのスタートにオランダチームが登場しないことになり、母国のファンの皆さんには非常に申し訳なく思っている」
「しかし、私たちはデイトナ24時間とセブリング12時間で成功を収めた。今後は2022年のタイトル獲得のためにIMSAミシュラン・エンデュランスカップに全力を注ぎたいと考えているんだ」
6月11~12日に決勝レースが行われる2022年ル・マン24時間のリザーブリストには、同じくウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスを戦うハイクラス・レーシングのオレカ2台を含む、合計5台が残ることになる。