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青森県の自殺死亡率が全国ワーストになり、自殺対策拡充の必要性が叫ばれる中、自殺しようとして、救命された八戸市在住の4人が東奥日報の取材に応じた。八戸市立市民病院で治療を受けて回復した人たちはそれぞれ「悩みがあったら専門の医療・相談機関に行き、本心を打ち明けた方がいい」「家族のためにも自殺は絶対にしてはならない」と語った。
八戸市の40代男性は、長期間にわたる過労のため今年2月上旬、職場で衝動的に、首をつって命を絶とうとし、心肺停止になった。直前まで普通に出勤しており、周囲からは健康と思われていた。
八戸市民病院の医師がドクターカーで現場に駆けつけ応急処置。同病院救命救急センターで治療を受け、一命を取り留めた。治療開始が少しでも遅れていたら死亡していた事案だった。
男性は、同病院精神神経科で歩行や脳トレなどのリハビリを受け、3月上旬、退院。「残業が多すぎて仕事が嫌になっていた」と振り返り「自殺を考えるほど悩んだら、我慢をせず専門の機関に相談し、自分の状況を知ってもらうことが大事」と語った。男性は近く職場復帰する予定。
同市の40代の男性は、腹部の手術を受けた昨年春以降、うつ気味となった。「手術による入院で職場に迷惑を掛けてしまった。挽回しなくては」との焦りが心の負担を重くした。不眠に悩まされるなどして、昨年12月、自殺しようとしたが、直前で思いとどまり同僚に助けを求めた。うつ病の診断で1月末まで同病院に入院。規則正しい生活を送ったり、体を動かしたりすることで、心の状態が安定した。
男性は「精神疾患の治療は、医師の言うことを信じて、治療に専念することが大切」と述べ「家族のことを考えると安易に死ぬことはいけないと思う」とも語った。
アルコール乱用のため精神的に衰弱し、睡眠薬を大量に飲んで命を絶とうとした40代の女性や、引きこもり生活を送っている最中、両親との関係に悩み自殺しようとした40代女性も入院治療によって、落ち着いた生活を取り戻したという。2人とも「子供のためにも助かって良かった」「体調も良くなり、今は幸せ」と語った。
同病院の精神神経科病棟(50床)の入院患者のうち自殺未遂患者は4分の1に上る。同科の岩城弘隆部長は「自殺の背景に必ずしも重い精神障害があるとは限らない。周囲の人が、悩んでいる人が発するサインを見逃さず、悩みに寄り添うことが大切。専門機関に気軽に相談してもらう仕組みづくりが必要だ」と語った。
警察庁が今月発表した自殺統計(確定値)によると、2021年の青森県での自殺者は、前年から35人増え293人。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は23.7人で、山梨県と同率の全国ワーストだった。
引用元: ・【青森】自殺死亡率が全国ワーストの青森、 自殺未遂者が語る「助けられ、今は幸せ」「悩み、周囲に相談を」 [nita★]
地方は仕事ないよ
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