<p>なぜダンゴムシは丸くなる? 99.9%が外来種? ダンゴムシの「ひみつ」</p><p><なぜ丸くなる?> 実は甲殻類であるダンゴムシ。丸くなる理由は防御だけじゃなく、陸に上がって生きるようになっても水分の蒸発を防ぐ機能が十分に発達しておらず、『乾燥から身を守るため』でもあります。</p><p>実はエビやカニと同じ「甲殻類」ながら「ムシ」と呼ばれるダンゴムシ。なぜ丸まってしまうのか、どんな食べ物が好きなのかなど、ダンゴムシの知られざる「ひみつ」とは?</p><p>2022/03/28 10:25 ウェザーニュース 実はエビやカニと同じ「甲殻類(こうかくるい)」ながら「ムシ」と呼ばれ、市街地の公園などでもよく見かけるダンゴムシ。春の訪れとともに動きも活発化して、軽くつつくと丸まってしまう愛らしい姿を観察できる機会が増えてきます。 なぜ丸まってしまうのか、どんな食べ物が好きなのかなど、ダンゴムシの知られざる「ひみつ」について、栃木県立博物館学芸部自然課主任研究員の南谷幸雄(みなみや・ゆきお)さんに“深掘り解説”をお願いしました。 丸くなる理由は防御だけじゃない? 「まずは天敵からの防御のためです。ダンゴムシの天敵といえる生き物は、カエルやサンショウウオ、アリやムカデと一部の鳥類が挙げられます。ダンゴムシはそれらの生き物が襲ってきたとき、体を硬い殻で覆ってやり過ごしているのです。 防御のほかにもう一つ、ダンゴムシが丸まるのには『乾燥から身を守るため』という大きな理由があります。 甲殻類のダンゴムシはもともとエビやカニと同じように海の中で暮らしてきた生き物でした。そのため、陸に上がって生きるようになっても水分の蒸発を防ぐ機能が十分に発達しておらず、乾燥にとても弱いのです」(南谷さん) 99.9%が明治以降に渡ってきた外来種</p>