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<p>対露制裁、EUはエネ禁輸で足並み揃わず 気候変動対策に影響も</p><p>対露制裁、EUはエネ禁輸で足並み揃わず 気候変動対策に影響も ポーランドやバルト三国が厳しい対露制裁を望む一方、ロシア依存度が高いドイツなどは禁輸によるエネルギー供給への影響を懸念。エネルギー資源のロシア依存の脱却で、欧州は困難な立場に立たされている。</p><p>【ロンドン=板東和正】ロシア産の原油や天然ガスの輸入を禁じる措置の是非をめぐり、EU内で意見が衝突している。ポーランドやバルト三国が厳しい対露制裁を望む一方、…</p><p>【ロンドン=板東和正】ロシア産の原油や天然ガスの輸入を禁じる措置の是非をめぐり、EU内で意見が衝突している。ポーランドやバルト三国が厳しい対露制裁を望む一方、欧州で特に化石燃料のロシア依存度が高いドイツなどは禁輸によるエネルギー供給への影響を懸念。エネルギー資源のロシア依存の脱却で、欧州は困難な立場に立たされている。 原油の約3割、天然ガスの3割超をロシアからの輸入に頼るEUはウクライナ侵攻を受け、2030年よりかなり前にロシア産化石燃料への依存から脱却する目標を掲げた。 24~25日にブリュッセルで開かれたEU首脳会議では、目標の実現に向け、欧州がエネルギー源の確保で自立するための対策を決定。加盟国は天然ガスなどを共同購入する方針で合意したほか、ガスの貯蔵の準備に早期に着手することで一致した。首脳会議ではバイデン米大統領も招き、米国がEUに液化天然ガス(LNG)を追加供給する方針も決まった。 特集・連載:</p>