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桜島から見た夕日が沈みかかっていた。あまりの美しさに息をのんだ。「とりあえずやってみるか」。桜島のホームドクター、井口正人さん(63)が人生の選択肢にはなかった火山研究者として生きていく決心をしたのは1981年4月、京都大大学院(京都市)に通い始めた22歳の時だった。鹿児島行きには理由が…