売れているクルマ(人気車)には売れるだけの魅力がある。新型車や注目車には人を引き付ける何かがある。新年度の「購入応援」特集として、それら日本車を「お得に買う」ためのバイヤーズガイドをカテゴリー別にお届けしよう! 今回はコンパクトカー編!
※本稿は2022年1月のものです。
※各データ内の主要諸元は本文中の「おすすめグレード」のものです。
※「各値引き目標額」はひと声値引きで遠藤徹氏が独自調査したものです。グレード、地域などにより変動しますので目安としてください。車名隣は昨年販売台数の月平均です。
文/佐々木 亘、木村俊之、渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年2月26日号
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■トヨタ ルーミー(1万1233台/月)
●おすすめの買い方…未就学児のいるファミリー層や、高齢な親世代と一緒に暮らす家族に人気のルーミー。子どもの成長などで数年後に生活形態が変化する可能性が高い世帯がルーミーを買う場合は「残価設定ローン(残価保証付き)」がおすすめ。私なら期間を5年に設定する。月々の支払い金額を下げ、5年後の乗り換え検討時に、残債がクルマで相殺できる。この方法であれば、数年後の下取り額を気にすることなく、乗り換え検討が可能だ。値引きが比較的大きいルーミーは、KINTOより残価設定ローンがお得。乗り換え前提でも値引きが大きいメリットを最大に生かす買い方を選ぶべきだろう。(佐々木 亘)
●おすすめグレード…標準モデルのGが買い得だ。広い室内を備えながら、価格は174万3500円に収まり、ヤリス1.5Gよりも安い。ルーミーXにLEDヘッドランプや右側スライドドアの電動機能など、実用的な装備を加えて、価格の上乗せは18万7000円に抑えた。
■トヨタ ルーミー(2016年11月発売開始)
・価格帯:155万6500〜209万円
・全長×全幅×全高:3700×1670×1735mm
・重量:1080kg
・最小回転半径:4.6m
・エンジン:1L、直3(69ps/9.4kgm)
・WLTCモード燃費:18.4km/L
・おすすめグレードの価格:174万3500円
■人気No.1グレード:カスタムG
■値引き目標額:22万円
■納期:約2カ月待ち(2022年1月時点)
■トヨタ ヤリス(8232台/月)
●おすすめの買い方…7年以上の長期スパンで保有を続ける前提なら、現金一括払いや少額通常ローンをおすすめしたい。数年後の乗り換えを前提に考えるなら、トヨタのサブスク「KINTO」を使うのがいいクルマだ。コンパクトカーは残価率が低く、中古車の価格も下がりやすい傾向がある。だから、乗り換え前提で契約するKINTOを選び、手放す際の心配事を最小限にしたい。税金・保険・メンテナンスの料金も含めた月々支払いのため、ヤリスを1台目に選ぶカーライフ初心者にもおすすめできる買い方だ。KINTO限定の特別仕様KINTOツーリングセレクションを選べるのも魅力。(佐々木 亘)
●おすすめグレード…1.5LエンジンのGを選ぶ。動力性能に余裕があり、スマートエントリーなども装着して、価格を177万3000円とした。ただしLEDヘッドランプなど2種類以上のオプションを加える時は、これらを標準装着した最上級のZも検討する。オプション価格が少し割高で、Zの価格に近付く場合があるからだ。
■トヨタ ヤリス(2020年2月発売開始)
・価格帯:139万5000〜252万2000円
・全長×全幅×全高:3940×1695×1500mm
・重量:1020kg
・最小回転半径:4.8m
・エンジン:1.5L、直3(120ps/14.8kgm)
・WLTCモード燃費:21.6km/L
・おすすめグレードの価格:177万3000円
■人気No.1グレード:X
■値引き目標額:19万円
■納期:約6カ月待ち(2022年1月時点)
■日産 ノート(シリーズ・7463台/月)
●おすすめの買い方…残価設定ローンの3年後の残価率(新車価格に占める残価の割合)は、ノートは44%と低いが、ノートオーラは47%で少し有利になる。シリーズの内、ノートを買う時は、グレードをベーシッ クなSに抑えて、低価格のカーナビを装着する。合計額を220万円程度に設定して、 ローンは使わず現金で購入するのが得策だ。上級仕様が欲しい場合は、ノートオーラGレザーエディションを選ぶ。現金で買うには価格が高いこともあるの で、残価設定ローンを使う。なおノートオーラは新型車で、内外装が上質だから、数年後に売却する時も好条件が期待できる。(渡辺陽一郎)
●おすすめグレード…ノートにプロパイロットと LEDヘッドランプをオプションで加えると、合計額が270万円を超える。むしろノートよりも、ノートオーラGレザーエディションが割安だ。そこに約17万円を加えると、スポーティなニスモを買える。つまりノートシリーズで一番買い得なのは、ノートオーラニスモになる。
■日産ノート(シリーズ/2020年12月発売開始)
・価格帯:202万9500〜286万9900円
・全長×全幅×全高:4125×1735×1505mm
・重量:1270kg
・最小回転半径:5.2m
・エンジン:1.2L、直3(82ps/10.5kgm)+モーター(136ps/30.6kgm)
・WLTCモード燃費:23.3km/L
・おすすめグレードの価格:286万9900円
■人気No.1グレード:X
■値引き目標額:18万円
■納期:約3カ月待ち(2022年1月時点)
■ホンダ フィット(4829台/月)
●おすすめの買い方…フィットは最短1カ月から利用できるサブスクリプションを検討したい。自動車税や重量税などは月々の支払いに含まれていて、無理なくクルマを維持できるのが特徴。特にクルマの使用頻度が比較的少ないユーザーでも、この方法は買いやすい。(木村俊之)
●おすすめグレード…e:HEVホームを選ぶ。ノーマルエンジンと比べた時の価格上昇は約35万円と安い。
■ホンダ フィット(2020年2月発売開始)
・価格帯:155万7600〜286万6600円
・全長×全幅×全高:3995×1695×1540mm
・重量:1190kg
・最小回転半径4.9m
・エンジン:1.5L、直4(98ps/13.0kgm)+モーター(109ps/25.8kgm)
・WLTCモード燃費28.6km/L
・おすすめグレードの価格:211万7500円
■人気No.1グレード:e:HEVホーム
■値引き目標額:23万円
■納期:約3カ月待ち(2022年1月時点)
■スズキ ソリオ(3726台/月)
●おすすめの買い方……スズキの小型/普通車は、残価設定ローンの残価率が低い。ソリオハイブリッドMZの場合、3年後の残価率は36%だ。残価設定ローンでは、数年後の残価を除いた金額を分割返済するから、残価が低いと返済額が増えてしまう。現金購入がトクだ。ローンは、銀行や信用金庫のマイカーローンを使う方法もある。今は固定金利でも年率3〜4%、変動型なら2%以下に収まる。(渡辺陽一郎)
●おすすめグレード…ハイブリッドMZは、LEDヘッドランプ、両側スライドドアの電動機能、アルミホイールなどを標準装着した。安全装備も充実させながら、価格は200万円少々だ。
■スズキ ソリオ(2020年12月発売開始)
・価格帯:158万1800〜214万8300円
・全長×全幅×全高:3790×1645×1745mm
・重量:1000kg
・最小回転半径:4.8m
・エンジン:1.2L、直4(91ps/12.0kgm)+モーター(3.1ps/5.1kgm)
・WLTCモード燃費:19.6km/L
・おすすめグレードの価格:202万2900円
■人気No.1グレード:バンディット ハイブリッドMV
■値引き目標額:21万円
■納期:約6カ月待ち(2022年1月時点)
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