もっと詳しく

「お待ちしていました。お目にかかるのは、確か四年ぶりですね」〓思光がにこやかに迎えた。以前は秘書省に勤めていたが、親友の李訓(りくん)が他界した後鴻臚寺に移り、外国使節の接待役をつとめていた。「あの折には李訓どのの墓誌の揮毫(きごう)を頼まれましたが、お引き受けできずに失礼しまし…