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1月半ばに不思議なことが起こった。 その日私は早番の清掃の仕事を終え、電車に乗っていた。乗換駅の直前、心地よい振動と暖かさと疲れで、一瞬居眠りをしてしまった。ハッと気づいて降りた瞬間、「あっ、リュック!」。いつもは膝上に置くのに、その日は棚に上げていたのだ。 すぐに駅の遺失物取扱所…