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エステート、サルーン、それともSUV?

今回はメルセデスCLA SBとCLAクーペ、GLBとの比較。3台の中から広さと快適さを求めるなら、メルセデスのGLBがいい。残念ながら、CLAシューティングブレークとCLAクーペはパスせざるを得ない。3台のメルセデスをコンセプトに基づいて比較してみた。

「CLAシューティングブレーク」や「CLAクーペ」と比較すると、「メルセデスGLB」は圧倒的にスペースが広く、希望に応じて、可変式の助手席折りたたみシート(179ユーロ)、約2万3千円)、縦方向にスライドするリアシート(428ユーロ=約5万5千円)、3列目シート(1,416ユーロ=約18万円)が用意されている。他の2台は、どうやっても及ばない。

フロントのスペースはまあまあだが、リアはかなり窮屈だ。特にクーペでは、大人は頭を低くしていなければならず、すでにタイトにカットされたシューティングブレークよりもさらに6センチほどヘッドルームが狭くなっている。

車両データ&価格:

モデル CLA
220 dシューティングブレーク
GLB
220 d 4MATIC
CLA
220 dクーペ
エンジン 4気筒ディーゼル、ターボ
 
4気筒ディーゼル、ターボ
 
4気筒ディーゼル、ターボ
 
最高出力 190PS 190PS 190PS
最大トルク 400Nm@1600rpm 400Nm@1600rpm 400Nm@1600rpm
0-100km/h加速 7.2秒 7.7秒 7.1秒
最高速度 237km/h 220km/h 244km/h
テスト時平均燃費 17.5km/ℓ 14.2km/ℓ 18.5km/ℓ
全長/全幅/全高

 

4688/1830/1442mm 4634/1834/1659mm 4688/1830/1439mm
トランク容量 495~1360リットル 565~1800リットル 450~1550リットル
乾燥重量 1,622kg 1,685kg 1,608kg
価格 43,423ユーロ(約573万円)より 46,130ユーロ(約608万円)より 42,685ユーロ(約563万円)より

比較のために選んだエンジンは、190馬力の2.0リッター4気筒ディーゼルで、「GLB」では少し遅めだが、生き生きとした性能を持つ、力強いタイプである上に、控えめな燃費だ。「クーペ」は18.5km/ℓ、「シューティングブレーク」は17.5km/ℓ、GLB(4MATIC)は14.2km/ℓを達成した。

「クーペ」と「シューティングブレーク」はかなりしっかりしていて、軽快で俊敏な走りを見せる。「GLB」はスプリングが柔らかく、より快適で、扱いやすさも抜群だ。SUVの「220 d」は46,130ユーロ(約万円)から、「シューティングブレーク」は43,423ユーロ(約万円)から、「クーペ」は42,685ユーロ(約万円)からとなっている。3台とも高価だが、今回は「GLB」の付加価値の高さが際立っている。

コンセプト比較で見るメルセデス:

広さと快適さを求めるなら、「GLB」がいい。残念ながら、「CLAシューティングブレーク」と「CLAクーペ」は、3台のボディ比較でもわかるように、パスせざるを得ない。
「CLAシューティングブレーク」や「CLAクーペ」と比較すると、「メルセデスGLB」は圧倒的にスペースが広く、希望に応じて、可変式の助手席折りたたみシート(179ユーロ=約2万3千円)、縦方向にスライドするリアシート(428ユーロ=約5万5千円)、3列目シート(1,416ユーロ=約18万円)が用意されている。他の2台は、どうやっても及ばない。
フロントのスペースはまあまあだが、リアはかなり窮屈だ。特にクーペでは、大人は頭を低くしていなければならず、すでにタイトにカットされたシューティングブレークよりもさらに6センチほどヘッドルームが狭くなっている。いかにもぎちぎちのテスターの姿勢に注意。
ラゲッジルームも同様で、「GLB」が565~1800リットルと明らかに優勢で、次いで「CLAシューティングブレーク」が495~1360リットル、「CLAクーペ」が450~1550リットルと続いている。
3つのコックピットは基本的に同じデザインで、それぞれ計器類とGPSナビゲーション用の10.25インチディスプレイ(MBUXシステム、3,552ユーロ=約46万円)を備えている。3台とも高級感のある外観、論理的なメニュー、そして巧みなボイスコントロール。
比較のために選んだエンジンは、190馬力の2.0リッター4気筒ディーゼルで、「GLB」では少し遅めだが、生き生きとした性能を持つ、力強いタイプである上に、控えめな燃費だ。「クーペ」は18.5km/ℓ、「シューティングブレーク」は17.5km/ℓ、GLB(4MATIC)は14.2km/ℓを達成した。
「クーペ」と「シューティングブレーク」はかなりしっかりしていて、軽快で俊敏な走りを見せる。
「GLB」はスプリングが柔らかく、より快適で、また非常に扱いやすい。SUVの「220 d」は46,130ユーロ(約万円)から、「シューティングブレーク」は43,423ユーロ(約万円)から、「クーペ」は42,685ユーロ(約万円)からとなっている。3台とも高価だが、その付加価値の高さが「GLB」を物語っている。

結論:
「クーペ」と「シューティングブレーク」は魅力的な作りで、確かに退屈はしない。しかし、「GLB」は広さ、快適性、走破性など、3台中でより多くのものを提供する。

【ABJのコメント】
アウディ、BMWと続いてきた比較的の第3弾はいよいよメルセデス・ベンツの巻である。メルセデス・ベンツの小型車3台を比較しているわけだが、始まる前から、私は「GLB」が勝つのではないかと予想していた。というのも、客観的に実用性などなどを比較してみた場合、あきらかにリアシートも荷室も狭い「CLAクーペ」と「CLAブレーク」はまずその時点で敗者間違いないし、走りに関しても「CLAク-ぺ」と「CLAブレーク」はそれほど特筆すべきものもなく、しいて言えば燃費はいいかもしれない、と予想したからだ。

果たして「GLB」が勝者になったわけだが、これはわかりやすい結果に思われる。「CLAブレーク」も「CLAクーペ」も、実用性というよりは、あのスタイルに魅力を感じた人が、リアシートの狭さも、実用性も、半ば無視して選ぶようなモデルであって、冷静に実用自動車として選ぶべきものではない。実用性を重視するのであれば「Bクラス」か「Cクラス(こちらはずいぶん高くなってしまったけれど)」を購入するべきで、それらと、「GLB」との比較は大変興味関心のある結果となるだろう。今回はなるべくしてなった勝利だし、本来実用性を重視した自動車なはずだったメルセデス・ベンツの性格を、一番まだ持っていたのが「GLB」だったということなのではないだろうか。(KO)

Text: Dirk Branke
加筆: 大林晃平
Photo: autobild.de