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<p>「衣服まとめろ」ロシアに連行されたマリウポリ住民 恐怖の体験語る</p><p>「衣服まとめろ」ロシアに連行されたマリウポリ住民 恐怖の体験語る 「退避」と称して連行された男性住民がインタビューに応じ、「突然、親露派部隊が自宅アパートの入り口に来て、『衣服をまとめろ』と退去を要求した」と恐怖の体験を語った。</p><p>ロシア軍の包囲が続くウクライナ東部マリウポリでは、「市民数千人」(同市議会)がロシアに強制連行されたと指摘される。「退避」と称して連行された同市の男性住民が、…</p><p>ロシア軍の包囲が続くウクライナ東部マリウポリでは、「市民数千人」(同市議会)がロシアに強制連行されたと指摘される。「退避」と称して連行された同市の男性住民が、産経新聞のオンラインによるインタビューに応じ、「突然、親露派部隊が自宅アパートの入り口に来て、『衣服をまとめろ』と退去を要求した」と恐怖の体験を語った。 この男性はマリウポリの大学職員、シャビル・モルシャノフさん(21)。「遺体とゴミが一緒に路上に転がっていた。誰も回収する人がいないからだ。腐敗臭と火薬臭、焦げた臭いが混然一体となって、街中を覆っていた」と、連行前のマリウポリの様子を語る。 住んでいたのは同市西部のアパート。3月2日、電気や水が止まった。砲撃で窓が割れ、金属片が室内に飛び込んできた。住民15人が1階の小部屋に集まり、毎晩一緒に過ごした。食べ物が入手できなくなり、自宅に残っていたパスタやイモをたき火でふやかし、飢えをしのいだ。閉鎖した商店から、食料や日用品を略奪する住民もいた。「毎日午前4時ごろに砲撃が始まり、夜まで続く。零下5度の暗闇で、子供は泣きわめき、興奮して『私たちは死ぬの?』と叫び出す女性もいた」と回想する。周囲の建物は黒焦げだった。 特集・連載:</p>